珠算教育の伝統と可能性 

特別発表
「珠算教育の伝統と可能性」

  松下電器産業株式会社珠算部監督 岡田秀樹

未来へつなげる珠算教育伝統7か条・岡田氏

※未来へつなげる珠算教育伝統7か条・岡田氏

はじめに
 戦後60年を迎え、国全体を覆い尽くすほどのモラルの倒壊という新たなる難問を珠算に焦点を当てて「日本伝統教育の再生」に対処しなければならない。
 日本の珠算教育の歴史に触れた後、「珠算」は古き昔からの歴史と伝統に裏打ちされた重厚な「技能」で、我が国の繁栄発展の一翼を担ってきたものである。
 それをモラルの倒壊に立ち向かう「日本珠算伝統七項目」として整理し、その可能性について次のように発表した。

伝統1
 「人間教育」では、人としてのあり様を叩き込む、モラル立直しへ珠算道の伝承による確固たる教育の実践。
伝統2
 「情緒の安定」を実現する教育では、集中した鍛錬が、人としての落ち着きを生み出す。
伝統3 
 「能力開発」に資する教育では、脳の活性化ができる人間を作る。脳の活性化の手法・グッズが氾濫する中、珠算こそが本家本元であることをアピール。
伝統4 
 「計算技能」の習得を図る教育では、暗算の素晴らしさを更に国内外に伝えていく、「スピードのフラッシュ暗算」プラス「幅の読上暗算や英語読上算」の活用。
伝統5 
 民間の「珠算塾」の活力を中心にした取り組みでは、塾経営者の情熱が原点。魅力溢れる珠算界の実現と後継者育成システムの確立。
伝統6
 学校教育との連携では、高校珠算部の伝統維持と私立を中心とした小・中学校、大学における珠算部の育成。
伝統7
 企業の人づくりとの連動では、実業界との橋渡しとしての企業珠算部の育成とアジア系有力企業への伝播

珠算教育の未来像
 「能力開発ツール」として珠算の位置づけと今後一層の高まりを期待し、子どもたちだけでなく、年配者への普及や珠算教育ITとのコラボレーションも必要である。
最後に
 「珠算は我が国の歴史と伝統に立脚した確固たる技能。国の財産ともいえる技能を継承・発展させ、世のため、人のためになる事業の展開とこれを担う人づくりに役立てていくことが珠算界の使命ではないか」と結んだ。

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