元そろばん大使、米国・ディズニーランドのスタッフに 

新・海外珠算事情6

元そろばん大使、米国・ディズニーランドで日本文化紹介のスタッフに
   第17回小・中・高校生そろばん訪米使節団員 下村有香さん

アメリカへ向けて新たなる旅立ち=下村さん

※アメリカへ向けて新たなる旅立ち=下村さん

そろばんの経験が高く評価
施設内日本文化館に勤務予定


 感動の地・アメリカへ再び――。平成13年8月に実施された第17回小・中・高校生そろばん訪米使節団団員として活躍した下村有香さん(写真=三重県出身)。当時のそろばん大使は今年12月、ディズニーランドにある日本文化館のスタッフとして渡米する。「今回の就職のきっかけは訪米使節団の経験から」と話す下村さんの横顔に迫った。

そろばんを伝える大変さを興味に変えて

 下村さんが訪米使節団に参加したのは高1の時。当時の感想を次のように記している。
 「アメリカの子どもたちにそろばんを教えるのは、思っていたより難しかったです。英語が思うように出てこなくて、本当に大変でした」。
その後もそろばんを続け、珠算・暗算ともに9段の実力をつけた。一方で海外への夢も着実に膨らんでいった。
 「海外へ興味を持ったきっかけは、訪米使節団でアメリカの子どもたちにそろばんを伝えたことだと思う。その時、日本文化を紹介することに興味を持った。珠算を続けたことが大きな自信につながった」と語る。
 専門学校のトラジャル旅行ホテル専門学校で学び、採用試験に挑戦。
試験を受けた他の人たちに比べ、英語が苦手であったが、日本の文化・珠算の経験を面接でアピールし、採用が決まった。
 指導者・柴田育子氏(全珠連三重県支部会員)は教え子の成長ぶりを次のように話す。
 「口数の少なかった子が人前で仕事をする仕事を選んだこと、勤務地が海外であることに感動です。留学中に体験したダイビングが趣味になった、と聞いたときは驚きでした。(人って変わるんですね)
 今の行動力は、自信が持てるようになったからで、その自信は10年間珠算を学び続けた間に培われたものです。
 日本の伝統・文化を紹介するというのはうってつけの仕事だと思います。英語にも磨きがかかり、活躍の場を広げられるように応援します」。
 現在は国内施設で研修に余念がない下村さん。ディズニーランドでは、日本に興味を持っている人たちに日本の文化を紹介したり、身長制限でアトラクションに乗れない子どもたちに折り紙を教えたり、といった仕事が待っている。
 「珠算を続けてきたことは私にとって一番の誇りです」と締めくくる元そろばん大使。渡米前にそろばんレディの夢はこれから大きく膨らむ。

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