手作りのそろばんで上手に指導 

新・海外珠算教育事情2 ハンガリー

手作りのそろばんで上手に指導 

千葉県 佐久間美江子氏からハンガリーの珠算教育見聞記
 
 平成17年4月、鈴木巌氏(大阪)を中心としたメンバー11人で、ハンガリー珠算教育使節団に行ってきました。雄大なドナウ川の流れを横目に、ハンガリーで行われている珠算教育の視察をすることができました。日本から伝わった珠算教育は、現在、小学校を中心とした算数教育の一部として約400校に取り入れられているそうです。

 自然体で行う授業

 子どもたちが使うそろばんはハンガリーで作られたプラスチック製のものが主流で、日本のものとは違って音はあまりよくありませんが、子どもたちが夢中ではじいている姿は、何とも言えないくらい輝いていました。
 実際にハンガリーの小学校で授業を視察して驚いたことは、とても静かで自然体だということです。授業の始まりには教室に音楽が流れ、それを聞いた子どもたちはリラックスして、授業に集中しているように見えました。
 日本で小学校2年生にあたる授業では、2桁の足し算・引き算にそろばんを使い、その意味や仕組みを目で見ながら考え、学び取っていくことを中心に進められていきます。

手作り指導用そろばん

※手作り指導用そろばん

目で見て考えるそろばん学習

※目で見て考えるそろばん学習

 盛大に全国珠算競技大会

 翌日にハンガリーの珠算全国大会を視察することができました。
 日本のように競技としての珠算教育はまだ歴史が浅く、300人程度が集まった大会も実力テストのような雰囲気が感じられました。ですが、一生懸命なその姿は日本の子どもたちと変わりなく、このままでは日本が追いつかれる日も近いかもしれません。
 
 ハンガリーのそろばん教育生みの親・育ての親と面談

 そして、今回の訪問では、ハンガリーの珠算教育を語るときに欠かせない二人にお会いすることができました。この地に珠算教育を初めて伝えたマルカリアン・キミエ先生と、その教えを受けて、そろばん教育を各地に広めたマーチャシュネ先生です。
 お二人にはそろばん未経験の国に、そのよさを伝えていく難しさや国内でそろばんを売っていないため、ありあわせのもので作った手作りそろばんの話などをしていただきました。
 そろばんという文化が世界中に広がり、切磋琢磨され、学力を向上させ、世界中の子どもたちが楽しいつながりを持ってくれるよう、いつも願っています。

実り多きハンガリー視察

※実り多きハンガリー視察

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://zenshuren.blog25.fc2.com/tb.php/20-6dabded3