まるかりあん君枝先生のそろばんだより  

まるかりあん君枝先生のそろばんだより
             <キューバ編>


4つの地域で約20回のデモンストレーション

 イギリス在住のまるかりあん君枝氏が中米・キューバに赴き、約3週間の滞在で、日本文化であるそろばんと折り紙を紹介した。

そろばん使って楽しく演算
※そろばん使って楽しく演算

キューバで珠算式暗算の紹介

 キューバ側から招待を受けたわけでもない、突然、そろばんを紹介したいといってもその交渉は難しいかもしれないが、キューバエスペラント協会の会長、フリアン・フエルナンデス氏に交渉してみた。
 フエルナンデス氏は、2007年、京都・嵐山で開かれた世界エスペラント語教育者大会で岡田和也君、るうさん兄妹の掲示数暗算からフラッシュ暗算までデモンストレーションを観ておられるので、書きやすかったです。
 日本文化のそろばんと折り紙を複数の地域で紹介したいと書き送ったら十月になって快諾の便りを受けました。
 キューバのことはあまり知りませんが、言語はスペイン語。平均収入は15ドル、教育に熱心で、海外に、特に南米諸国へおびただしい数の医者、教員を動員していると聞いていました。それなら、そろばんは買えなくても、教育に熱心な国、そこに珠算式暗算の芽が出ないだろうかと、とてつもない夢に沿って行動を開始しました。

0~9まで五つの珠で表わしてイメージさせる

 スペイン語は0から15までそれぞれ違った数詞ですが、その後、16からはジュウロク、ジュウシチ、と数字の書き方と読み方が一致してきます。
 これは英語、フランス語よりも覚えやすいはずである。平均収入が15ドルというキューバであれば、そろばんの珠を紙に描いて計算することを初めに導入することによって、珠算式暗算に通じ、小学校数学で足りる計算に間に合うとの考えから、まず暗算を披露しました。 

イメージしながら数を足す練習

 2桁の数を5人ほどに次々に言ってもらい答えを出すと、驚く人たちには〈頭の中に最初の数がイメージとして入り、そこに2番目の数を足してできた答えが一つの新しいイメージとなるので、次の数を足すとまた答えは新しいイメージになるから、集中できればやさしいこと〉と説明してみる。これだけではピンとこないかもしれないが、とにかく次に進むことにしました。

数字の置き方を説明
※数字の置き方を説明

珠を動かし、数としてとらえる
※珠を動かし、数としてとらえる

紙の上のそろばんを使って練習

 また、「そろばんの構造がゼロという抽象的なものが見える仕組みになっているから、すなわち0から9までをたった5つの玉で表わすのでイメージできる、5個以上の玉となるとイメージができない」とつけくわえる。
 数の読み取りができたら、紙の上のそろばんで2つの数を足してもらう。
 第一歩は位取り、五玉、そしてゼロになれてもらうための2口の加減算を消しゴムは使わないで行ってみる。
 足し算は数をマルで描き、付け加えていく、引き算はそれを斜めの線で消し、残った玉を数字に再生して下に書くことにした。

紙の上のそろばん操作の練習
※紙の上のそろばん操作の練習

小学校は一クラス 20人

 シエンフルーゴスの小学校では6年生の子どもたち、みんな嬉々として、また担任の先生だけでなく、校長先生も参加してくださいました。キューバの小学校のクラスは20人、中学校は15人、電卓は高校までは使用していない、コンピューターは売ってはいるが、個人営業で使う人をのぞいては、個人で持っている人はまれ、という情報が入りました。

今後の反応を期待

 ハバナ、サンチャゴ デ・キューバ、バヤモ、そしてシエンフルーゴスの4つの地域で3週間、学校やエスペラントクラブ、公民館でのアートサークルなどの一般の人たちをも交えて、20回近いそろばんと折り紙の紹介ができ、キューバエスペラント協会のメンバーの宿泊、観光、通訳係の協力に感謝しています。今後どんな反応が返ってくるか、待つことにしましょう。

上手にできた、人気の折り紙
※上手にできた、人気の折り紙

次の夢に向かって

 各地域にあるグループにそろばんとエスペラント語の入門書をさしあげてきました。言語の講習会には数を教えるときにそろばんを使って、十進法の理解を深めてほしいと訴えました。
 すこし疲れましたが、快い疲れで、この次の夢に向かっての元気が湧いてきます。
                           (まるかりあん君枝)

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