幼時からの指導教材と指導法の一考案 

第56回全国珠算研究集会 研究発表 (講師・発表者の敬称略)

「5珠・10珠ミックスそろばんによる
 幼時からの指導教材と指導法の一考案」


  茨城県 矢口 三郎

研究発表の矢口三郎氏
※研究発表の矢口三郎氏

 平成20年1月から開始した「幼児への10珠そろばん授業」を、珠を同時に瞬時運珠する等、試行錯誤を繰り返し、 種々実践してきた。その教材の作成と指導法について発表。

授業内容 

 「大きな数」・「ABC」・「わたしの友だちどこにいる」・「10のたし算ひき算」・「かけ算九九の歌」を学習進度に合わせて歌い、10珠そろばんによる読上算・見取算・数字・ひらがなの読み書き学習をカード等も使い進める。
 オリジナルのピアノ伴奏に合わせ、楽しく歌って覚えるテープとCDを作成し、九九カードとともに生徒に貸与し、家庭学習も呼びかけている。

ミックスそろばん考案の効果

 幼児の場合、子どもの脳の活性化には最良の学習であるはずの「そろばんの5珠学習」が理解困難なところがあり、年齢が低いほど高くなるようである。その点、10珠そろばんは数の基礎を初めて学ぶ時期から導入して、無理のない進度に合わせて「色別に数えて同時運珠を進める」ことで4歳児からでも10の合成分解まで無理なく導入が可能となる。
 5珠と10珠が常に隣り合わせているので、お互いのそろばんの理解が深まり、数が比較しやすく、5珠そろばんに強い興味を持つ。

全国での「珠算学習生が年長・小学1・2年生中心の教室」を目指して

 おはじき的学習で計算中、常に“わけるといくつ”を意識させる。
 具体物を目で追って暗算で捉えているので、幼児の柔軟な脳が活性化され、数の基礎力が養成される。
 10珠そろばんで10の学習まで到達すると、学年を問わず、5珠そろばんに移行する。
 また、この指導は珠算学習に経験のない保護者でもできるので、家庭で10珠そろばんの学習効果等の理解を深めてもらう。
 一人でも多くの低年齢生に無理なく学習を進めることで、日本の珠算学習者の低年齢化に生かしていきたい。

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