新年のご挨拶 名誉会長 西島安則 

新年のご挨拶
    全珠連名誉会長 西島 安則

西島安則名誉会長


 明けましておめでとうございます。
 昨年8月8日・パチパチの日、青森県十和田市で平成17年度全日本珠算選手権大会の熱戦が繰り広げられました。その〝みちのく青森そろばん決戦”の詳細が報じられた全国珠算新聞(第554号)に〝そろばん星”の記事がありました。
 徳島県のアマチュア天文家が発見された小惑星「Soroban」が国際的に正式に認定された、と報じられています。この宇宙に「そろばん」が置かれたことは大変象徴的なことです。
 紀元前6世紀、ピタゴラスは、比較的単純な整数比の長さで張った琴の弦の振動が美しい響きの和音を発することを発見して、この宇宙の万物の存在の根本原理は「数」であると結論しました。そして、彼は、天空の星たちはそれぞれの軌道を回転することによっていろいろな高さの音を発しており、全宇宙が調和して、華麗な天球の音楽を奏でている、と構想しました。また、この音楽を心で聴くことで、魂が浄化される、と説きました。
 17世紀になって、ケプラーは、近代天文学の基礎となった彼の理論を『宇宙の調和(世界の和声)』と題する著作にまとめました。
 数が万物の存在の基本原理であり、全ては奇数(限り)と偶数(無限)とからなる、という古代の思想の悠久の伝統を持ったこの宇宙に「そろばん星」が置かれたことの意義は深いものがあります。
 最近、日本の宇宙探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」に到達して、46億年前の原始太陽系の化石ともいえる岩石の採取に成功した可能性がある、と報じられています。
 無限の空間と無窮の時間の中に自由に遊ぶ広々とした心を「そろばんの珠」に感じつつ、健やかに生きる素晴らしい年でありますようにお祈りいたします。

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