「わかる・できる・楽しい 『小学校のそろばん授業』のススメ」  

第55回全国珠算研究集会 特別発表

「わかる・できる・楽しい
 『小学校のそろばん授業』のススメ」


  岡久泰大 研修学教委員会委員 

「小学校ボランティアそろばん授業」に力を発揮する指導用スライド・岡久氏
※「小学校ボランティアそろばん授業」に力を発揮する指導用スライド・岡久氏

はじめに

 近年、そろばんが注目されている。子どもの学力低下を打開するための解決方法である基礎的・基本的内容の定着の見直しや珠算教育に対する有識者の支持、 ボランティア授業への取り組み、マスコミ等への積極的な働きかけや協力による影響が大きい。
 次期小学校学習指導要領では 算数科の「そろばん」は第3学年だけでなく、第4学年にも入り、複数年で指導される。
 これは私たちにとって大きな一歩であるが、 課題も浮上した。ボランティア授業に赴くことは意義があるが、 年々増え続けている小学校からの要請に応えることにも限界があり、その対応策が求められている。

小学校のそろばん授業に赴く意義

 指導者に緊張・新鮮・不安・研究心・充実・満足・喜び・感動・反省など多くのことを短期間に凝縮して経験させてくれる。時に過去に忘れて来たものを思い出させてくれたりもする。
 地域の教育力として近隣の小学校に貢献できるうえに、 教育関係者や児童にそろばんのよさを的確に伝える機会でもあり、最大の喜びの一つとしたい。

そろばん指導用スライド
  (*スライドを使用して詳しい操作方法を説明)

(1) 開発のねらい
 第3学年での「そろばん」の授業をさらに充実させるために, 児童にとって分かりやすく, 指導者にとって使いやすいことを目指した。(使用者によって自由に手を加えたりすることや多くの学校で活用できることを前提とするため、 プレゼンテーション用ソフトウエアを使って作成)
内容については次の点に留意した。

①算数科の中の「そろばん」であること
②授業の展開が自由自在にできること
③「たま」の動かし方をアニメーションで表現できること
④なぜ、そのような「たま」の動かし方になるのか、児童に考えさせる授業ができること
⑤スパイラル(反復)にも使用できること
⑥教科書に含まれていないこと(歴史的なことやいろいろなそろばんなど)も付加すること

(2)主な内容と操作方法
 「学ぼう」、「考えよう」、「練習しよう」の3つの項目に分け、この中から自由に選んで授業に活用できる仕組みである。

おわりに

 研修学教委員会では、小学校のボランティア授業をさらに充実・推進させるために 海外でのさらなるそろばん普及も視野に入れ, そろばんの基礎指導用教材としてスライドを作成した。
 今後は 珠算教育のますますの発展のため、 新しい学習指導要領に対応した内容に変更し、 日本の小学校だけでなく多くの国々で「わかる・できる・楽しい『そろばん授業』の実践」を可能とする教材作成を目指して研究していきたい。

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://zenshuren.blog25.fc2.com/tb.php/154-e95d6e84