第89回全国算数・数学教育研究(高知)大会 

そろばん作って計算力アップ

第89回全国算数・数学教育研究(高知)
大会で研究発表

全珠連珠算教育研究所と算数教具部会

 第89回全国算数・数学教育研究(高知)大会が、8月1日から3日まで高知県民文化ホールほかを会場に開催され、記念講演、分科会での研究発表等が行われた。
 今大会のテーマは「創造的に未来を拓く算数・数学教育」であった。期間中、全珠連珠算教育研究所と算数教具部会(小学校教諭を中心に構成)は、それぞれ、次のテーマをもとにしてポスターセッションによる研究発表を行った。

珠算教育研究所
◎「発見する喜びを育むそろばん授業の実践(2年次)
  ――思考力や表現力を高める指導を目指して――」

算数教具部会
◎「数のしくみをよりよく理解する学習はどうすればよいか?(7年次)
  ――あなたも自分のそろばんを作ってみませんか!――」

 全珠連珠算教育研究所の研究発表では、同研究所主任研究員により、児童の自ら考えようとする力を育み、児童の数学的な見方・考え方を深める手段として、ハンガリーでの算数科におけるそろばんの授業の一つ、「そろばんの玉3個を使って2桁の数を作ろう」が紹介された。
 そして、それを基に、そろばんが思考や表現を補助する有効な学習教具であることを体験、認識できるように、厚紙で作ったそろばん珠と2桁のそろばんが描かれたワークシートで、来場者が2桁の数を作るところから取り組めるように工夫されていて、関心を集めていた。
 また、2桁までの数を作り、できた数同士の関係を見つけたりする算数的活動から、発見する喜び育む事例が紹介された。来場者は、スライド・大そろばんによる指導や活用例に興味深く耳を傾けていた。

十進位取り記数法の理解アップのための「オリジナルそろばんづくり」

「そろばんの玉3個を使って2桁の数を作ろう」の実践

※「そろばんの玉3個を使って2桁の数を作ろう」の実践

 一方、算数教具部会の発表では、東京都足立区立第四峡田小学校教諭、浮塚芳江氏により、研究資料とそろばん作りのキットが配付され、児童が自由な発想を基にそろばん作りに取り組むことで、十進位取り記数法の理解が深まることを体験し感得してもらえるような配慮がされていた。
 実際にそろばんを組み立ててみることを体験するなど、来場者である先生方が意見交換をする場面もあり、好評であった。
 来場した小学校教諭や関係者に対してそろばんのよさが十分に伝わったポスターセッションによる研究発表であった。
 なお、来年は福島県において開催される。

「オリジナルそろばんづくり」


「オリジナルそろばんづくり」

※児童にそろばんを自由な発想で組み立てさせて、「数のしくみを理解させる」

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