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珠算指導者講習会(鹿児島県) 演題:「珠算との出会い」~珠算指導者としての道すがら~ 

珠算指導者講習会(鹿児島県)
演題:「珠算との出会い」~珠算指導者としての道すがら~

 1月13日、ホテルグリーンヒルにおいて、鹿児島県支部珠算指導者講習会が開催され、39名の先生方に参加していただきました。(内4名は宮崎県より)

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 今回は、講習会の後に支部創立55周年記念式典が組まれており、時間の関係上2時間の講習会となりました。

 講師には、長年にわたり鹿児島県支部長及び本部理事として務められ、当支部発展のためにご尽力いただいた南寿雄先生をお招きし、第1講座「鹿児島県支部の歩み」、第2講座「珠算との出会い」の演題で講演されました。

 「珠算との出会い」の中で、昭和28年、満州より引きあげて来られたときのお話をされました。

 当時16歳。

 小学校、中学校と編入するために努力されたこと、年齢制限の壁に阻まれたこと、生きるためになんでも必死で働いたそう
です。

 その頃に出会った双葉珠算教室へ入会を希望するも、腫れた手を見て「その手はそろばんを弾く手ではない」と一度は断られたそうです。

 苦労の末にやっと掴んだ珠算とのご縁、珠算人生はそこから始まりました。

 支部が発足してから55年。

 歴代の支部長、役員の方々、会員の先生方の協力があってこそ今があるのだと実感しました。

 南先生が調べ用意された資料は、55年の歴史が一目でわかるように詳しく書かれてありました。

 聞きたい内容は他にもたくさんありましたが、時間の都合上、全てをお聞きすることはできませんでしたが、大変貴重なお話をお聴きすることができ、とても勉強になりました。

珠算指導者講習会(福井県) 宮城ワールド全開 70名の受講者に 

珠算指導者講習会(福井県)
宮城ワールド全開 70名の受講者に

 12月16日、福井県支部主催の指導者講習会は講師に沖縄県支部長・宮城忍人先生を迎え、県外から多くの受講者を含む70名で午前10時~午後4時まで、50分講義、10分休憩で進行されました。

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 演題は『幼児指導から高段位指導まで』

 講義内容
①自己紹介・教室紹介・支部紹介
②私の目指す珠算教室
③ジュニアクラス(口唱授業)
④乗算・除算指導法、段位暗算攻略法、両手指導法
⑤ワンポイントレッスン・面白い話・質疑応答

 宮城先生は中学、高校、大学で体操選手として過酷な練習に耐えてきたことが、その後の人生の糧となりました。

 卒業後は保育園など幼児向けに体育を指導していたが、やがて父から珠算学校での指導を任されるようになり、そこから本格的な指導者への道を歩みだしたと述懐。

 講習会の資料集には11級までの先珠での口唱授業で、例えば5の補数では


たせなくなったら 
5たして
4の友達1をひく


をリズミカルに唱えながらの授業の様子を映像で初めて見て、これがあの噂の口唱授業なのだと実感しました。

 10級~段位までの各指導内容が段階的に網羅されており即、活用。

 校内報「8・8号」で掲載した文章が39編あり、どの項も授業の取り組み方、心の有りようを示唆しています。

 なかでも「魚を与えるのではなく魚の釣り方を教えよ」という言葉は、授業中に「わかりません。教えて」とすぐ安易にくる生徒たちへの対処法として心すべきであり、自力で問題に取り組む姿勢を育てるのが指導者の責務。

 指導用計算問題75頁を含む計109頁の資料をどう活かし、教室を活性化するかが重要。

 なぞかけ問題、ここで一句、替え歌での指導など興味と関心を常に起こさせる。

“そろばんの先生とかけて飛行機と解く その心は ついらくしたらダメ”
墜落と、つい楽をかけた落ちに、数秒後に笑いと拍手。

“地域の信頼とかけて 水が漏るコップと解く その心は したわれている”
慕われると、下割れる。

 このようなかけ言葉が随所に出るので頭脳が活性化。

 先生は四六時中そろばんのことが頭から離れず、読書、他職の人との接触、大事な言葉は書き取るなど即、行動。

 そろばん習っていてよかった。

 ここの先生に習ってよかったと思われる指導者が大事など、多くの示唆とやる気と元気をいただいた5時間でした。

珠算指導者講習会(長野県) 演題:段位暗算検定試験に向けた私の指導法 

珠算指導者講習会(長野県)
演題:段位暗算検定試験に向けた私の指導法

 12月2日、松本市本郷公民館において、珠算指導者講習会が開催されました。

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 今回は以前研修部で行った会員アンケートの中で、要望の声が多かった「段位暗算指導」について、同支部会員で競技部長、また、ご自身も珠算暗算十段をお持ちで、教室でも多数の高段者を育てておられる櫨川岳男先生に講師をお願いし、段位暗算検定に向けた具体的な指導法をご講義いただきました。
 
 今回は受講者全員が生徒になったつもりで、例えば乗暗算・除暗算の場合、特に制限時間後半の問題の選択法(0がつくもの、法の桁数の多いもの、演算数の少ないもの)を実際にやってみたり、スピードがなかなか上がらない生徒に対する方法として、目標試答数クリアに向けたペース目安表をみながら確認したりと、実践的な講習会となりました。
 
 この講習会で学んだことを活かして、次の検定に向けて各教室とも活気ある練習ができ、長野県全体のレベルアップに繋がればと思います。

 たくさんの資料とさまざまな練習法を伝授してくださった櫨川先生、参加された会員の先生方、本当にありがとうございました。

新春恒例 はじき初め大会 於:橿原神宮(奈良県) 

新春恒例
はじき初め大会
於:橿原神宮(奈良県)

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 「はじき初め?」
 「そろばんか~。昔やってたわ!」
 新年早々そんな会話があちこちから聞こえてきます。

 場所は奈良県の真ん中辺りに位置し、初代天皇が祀られている橿原神宮。

 1月3日に開催された新春はじき初め大会です。

 本殿入口に向かって右手、参拝道の脇にて執り行っているため、人通りは多く目立ちます。

 開始時間に遅れないようにと50人以上の行列ができていましたので、それも注目を浴びる要因になっておりました。

 受付が終わるとまずは絵馬が配られます。

 「1級に合格しますように」
 「そろばんが少しでも上達しますように」
 そんな願いが書き込まれていました。

 宮司さんによるお祓いのあと、自分の番がくると鮮やかな水色かピンクの法被を着せてもらい、この日だけ使える長~いそろばんを前に笑顔の参加者たち。

 読上算が始まると真剣な顔つきになります。

 読み手の
「できた人!せーの!」
という声に合わせ
「7!」
などと答える子供たちの姿を、保護者はカメラ片手に笑顔で見守っていました。

 そして、最後はくじ引きを楽しみ終了となります。

 曇りがちで肌寒い日となりましたが、3歳のお子さんから大人まで約300名も参加していただきました。

 また、この日はテレビ局など3社が取材に訪れ、ニュースなどで放送していただきましたので、通りすがりの方も含め多くの方へそろばんの話題を提供できたのではないかと思います。

第43回新算数教育研究会 湯河原セミナー 研究テーマ:算数の深い学びとは-数学的に考える資質・能力を育てる- 

第43回新算数教育研究会 湯河原セミナー 
研究テーマ:算数の深い学びとは―数学的に考える資質・能力を育てる―

 新算数教育研究会主催の第43回セミナー(後援:文部科学省)が12月26・27両日、静岡県ニューウェルシティ湯河原にて開催され、全国から280名が参加しました。
 本年の研究テーマは「算数の深い学びとは―数学的に考える資質・能力を育てる―」。内容は以下の通り。


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第1日目
①講演 算数科の深い学びについて考える
②深い学びをつくる授業づくり講座
・数と計算領域で目指す深い学び-数学的な見方・考え方の働きに着目しよう-
・図形
・資質・能力論からみた「測定」領域の指導
・変化と関係
・データの活用 

第2日目
各支部からの提案による分科会
【第1分科会】 数と計算1
【第2分科会】 数と計算2
【第3分科会】 図形1
【第4分科会】 図形2・測定
【第5分科会】 変化と関係・データの活用
5つの領域による実践発表が各会場で実施されました。

 教員を目指す大学生や経験豊かな教員、また全珠連珠算教育研究所からも研究員が参加し、2日間にわたり活発な意見交換がなされました。

 新学習指導要領が公示されてから2年経ち、本年度はその移行初年度にあたることから、その意図を受けての授業づくりをどのように行っていくかに焦点をあてた内容でした。

 また分科会では、その実践・解説は「主体的・対話的で深い学び」の授業づくりを意識した、内容の濃い勉強会であった。