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珠算指導者講習会 於:福岡県 

珠算指導者講習会
於:福岡県

 10月29~30日に、北九州市のホテルクラウンパレス北九州で、「第5回九地連珠算指導者宿泊研修会(福岡大会)」が開催されました。

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 オープニングでは、第1回長崎県、第2回鹿児島県、第3回宮崎県、第4回大分県の研修会の様子が『やってみよう』の歌とともにスクリーンに流れました。

 講師名と演題が講演の映像とともに映し出され、懇親会の盛りあがりも披露されました。

 今回初参加の先生方は驚き、参加経験のある先生は懐かしさに微笑んでおられました。

 また全日本珠算選手権大会のように、参加者の名前が映し出され、全員がこれから始まる研修会への期待に胸を膨らませたのでした。

 その後、物故会員と、熊本地震や福岡県の水害で亡くなられた方への黙祷を捧げ講習会が始まりました。

 第一講座の長谷川雅子先生『私が歩んだ珠算道・・・そして坂田三姉弟との出会い』では、当時松下電器の選手としてオール松下で優勝、現在珠算指導者として日本一の坂田三姉弟を育てた人生に感動しました。

 第二講座の宮城忍人先生『珠に交われば凄くなる!』では、全国に知れ渡る先生の『パチパチソロバン』を歌う歌声が会場中に響き渡り、手拍子が始まり受講生の心をしっかりとワシづかみ、両手ソロバンや伝票のめくりのビデオを見せてくださり、両手ソロバン指導や読み上げ方の指導もあり最高でした。

 最終日の講演は埼玉の高柳和之先生の『元気が一番!!』です。
 
 幅広い話の内容に、高柳先生の賢さとやさしさと誠実さを感じました。

 60項目の演題は現在100項目になっています。

 まだまだ聞きたい内容がたくさんありました。

 今回の参加者は182名で、うち22名は九州外の先生でした。

 九州の先生の中でも3分の1は会員外の先生でした。

 そこで懇親会では全員で男女交互の輪となり、腕を組んで全珠連歌を歌いました。

 182名全員が全珠連の会員になった気持ちでした。

珠算指導者講習会 於:道央 

珠算指導者講習会
於:道央

 10月29日、午前10時より午後3時まで「ホテルライフォート札幌」において、珠算指導者講習会が開催されました。

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 道内各地区より149名(埼玉県支部1名含む)の参加者を得て、道央支部長斎藤徹氏による挨拶・講師紹介で講習会が開始されました。

 まず、講師の大関一誠先生の自己紹介で地元札幌出身の生い立ちから30年間の競技人生、社会人になってからの経験及び指導経験の説明、その時々のエピソ-ドを交えながらの話、教室での指導方法・メールによる保護者との対応・会話内容・環境作り等、指導に生かす内容の講習を受け、指導内容は勿論ですが指導者としての魅力に引き込まれました。

 最後に、読上算の実演(講習会受講者の浅野貴広選手に実際の読上実況…結果ゴメイサン)伝票算で、めくりの実況(神技のめくり)に感動を受けました。

新春恒例 はじき初め大会 於:北野天満宮(京都府) 

新春恒例
はじき初め大会
於:北野天満宮(京都府)

 1月5日、曇天模様で時折小雨が降り、梅花も凍える寒々しい朝、菅原道真公が祀られる国内外1万2千社の総本宮、北野天満宮境内に、260名余りの全珠連会員教場及び珠算振興会会員教場へ通う生徒と、そのご家族が毎年恒例新春『そろばんはじき初め』に集いました。

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 受付後、全員で本殿に昇殿、上達祈願や学力向上のご祈祷を受けた後、大型スクリーンで参加者全員がフラッシュ暗算にチャレンジ!十段位の問題では、正解した模範演技者と参加者2名に、全員から拍手喝采。

 「はじき初め」に使う長そろばんを初めて見る子供から歓声があがり、手の届く範囲一杯にご破算する子供、読上経験のない小さな子供たちが、周りを真似て珠を弾く姿には見ている方々から笑みがこぼれていました。

 終了後、各々が絵馬を書き奉納。

 参加指導者全員が、所属生徒やご家族の皆様に幸多かれと、心から祈る一日でした。

開催案内 そろばんフェスティバル 於:岩手県 

開催案内
そろばんフェスティバル
於:岩手県

◇開催日
平成30年4月1日(日) 10:30~12:00(予定)

◇開催場所
協同組合 南三陸ショッピングセンター「サン・リア」
大船渡市盛町10番地11
TEL:0192-26-3939

◇持ち物
不要(そろばん・筆記用具・教材等は会場で準備しております)

◇体験学習
幼児・小学校低学年及び高齢者対象
あわせて10名程度
※体験される方に、そろばんケース付プレゼント

◇参加費
無料

◇特典
入場者の皆さんに素敵なプレゼントを用意しています。
※会場の都合により入場者数に限りがあります

<プログラム>
第1部
小学生による模範演技

第2部
フラッシュ暗算模範演技

第3部
参加者による親子買い物ゲーム
・1組目 5組 10名(生徒・保護者)
・2組目 5組 10名(生徒・保護者)

第4部
そろばん体験学習(全珠連会員の先生方が指導されます)
・幼稚園児~小学校3年生まで
・高齢者~脳を若く保つために生涯学習として取り組んでみませんか!

主催/公益社団法人全国珠算教育連盟 岩手県支部
後援/大船渡市教育委員会

珠算指導者講習会 於:徳島県 

珠算指導者講習会
於:徳島県

 11月12日、ホテルグランドパレス徳島において珠算指導者講習会が開催されました。

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 講師に本部研修学教委員の髙梨和司先生をお迎えして「応用計算問題の把握とその活用法他」との演題で受講生39名が熱心に受講しました。(徳島県35名・高知県4名)

 全珠連の応用計算の意義、応用計算の指導方法等、パワーポイントを使用してわかりやすく説明いただきました。

 これからの応用計算問題については、先生独自の例題を出され、私たちの脳に大きな刺激を受け勉強になりました。

 暗算指導については、毎日読上暗算を実施、補助を多数用意され大変参考になりました。

 最後に「科学技術立国である日本を支えているのは、そろばんであり応用計算の指導はよいことだと思う」と述べられ3時間はアッという間に終了しました。

 そろばんを通じて算数に役立つ指導の大切さを学び大変有意義な講習会となりました。 

イギリス研修生への珠算指導 

イギリス研修生への珠算指導

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 海外でそろばんへの情熱を掲げ活動しているマルカリアン・キミエ氏を介し英国ニューステッドランドスクール、日本語教師バンティグ久佳氏と連絡を取り実現した10月27日の女生徒(14・15歳)23名と先生方への1時間半。

 ホームステイを鳥取・横浜で行い、禅寺での座禅やチキンラーメンのワークショップを体験した彼女たち。

 日本語を学んでいるとはいえ、アメリカンスクールとは違うブリティッシュ英語・十進位取りどうなるのかも“楽しむ”ことを目標に。

 日本ではライセンスがあると経歴にプラスに、エアソロバンは高齢になっても頭脳に利点をもたらすこと・そろばんの歴史・小学校ボランティア・海外でも有用なことを伝え、次のテーブルを今も選手として活躍している大関先生が、使い方の説明とさらに十段のフラッシュ暗算の実演を感動とともに進めていただきました。

 お別れの挨拶のとき、再度見たいと熱い要望に大関先生再トライ。

 興奮冷めやらぬ拍手。

 その後、久佳氏よりメールが何度か届きイギリスにおいてそろばんの紹介・活動をがんばると。

 私たちも社会・子供たちへ有用性の伝承をしたいです。

新春恒例 はじき初め大会 於:橿原神宮(奈良県) 

新春恒例 はじき初め大会 
於:橿原神宮(奈良県)

 1月3日、橿原市にある橿原神宮にて、新春はじき初め大会が開催されました。

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 橿原神宮は、初代天皇であり日本建国の始祖・神武天皇が祀られている歴史ある神社で、県内外からたくさんの方が足を運ばれます。

 毎年大きな絵馬がかけられる正面入り口に向かって右手、外拝殿横にて「はじき初め」を執り行っております。

 寒い中、手をさすりながら列ぶ子供たち。

 時間が来ると、前に座りたい子、端っこで保護者の近くでやりたい子、自分のやりやすい場所を我先にと席の取り合いになります。

 鮮やかな水色またはピンクの法被を着せてもらい、この日だけ使える長~いそろばんを握るとみんなの顔がキラッと笑顔になったのが印象的でした。

 読み手の先生が数字を読み上げると今度は真剣な顔つきになり、正解を伝えると、元気よく「あってた~!」と言う子供や、恥ずかしそうにそっと手をあげる子供、その様子をカメラ越しに笑顔で見守る保護者たち。

 最後のくじ引きも子供たちの楽しみの一つで、終わった子供たちは急いで会場を出ていきます。

 そのワイワイとにぎやかな様子を、通りすがりの人たちが「なんだなんだ」とこちらをのぞき込んでいました。 

 法被から手が出ないくらい小さな子から、有段者と見られる中高生まで多くの人が参加してくださり、大盛況に終わりました。

 はじき初め終了後、絵馬掛を見に行くと、「検定に合格しますように」「もっとそろばんが上手になりますように」など、意欲ある願い事がたくさん見受けられました。

YELL VOL.13~社会の第一線で活躍するそろばんOBからの応援メッセージ~ from堀田 紳也 

YELL  VOL.13
~社会の第一線で活躍するそろばんOBからの応援メッセージ~
from 堀田紳也(愛知県)

◆顔写真

<略歴>
昭和56年
岐阜県各務ヶ原市生まれ
昭和62年
珠算学習を開始
平成18年
名古屋大学大学院工学部工学研究科 卒業
株式会社デンソー 入社
平成24年
DENSO Haryana Private limited 赴任
平成26年
帰任

【全国珠算教育連盟 段位認定試験 珠算十段/暗算十段 取得】
【全日本珠算選手権大会 14回出場】

◆自己紹介

 はじめまして、愛知県在住の堀田紳也と申します。社会人として仕事をしながら趣味として各地の珠算競技大会に参加している現役選手です。この原稿の趣旨である「そろばんOBからのメッセージ」とは外れてしまうかもしれませんが、大人になった今でも珠算を続けられている理由、その魅力についてお伝えしたいと思います。

 小学校1年生のときに静岡県磐田市で珠算を始めました。商業高校の有段者が多く、子供ながらに中学生や高校生になっても珠算を続けるのが当たり前だという意識があったと思います。習い事は珠算に専念していたので多いときには週5回の練習を行い、検定試験に加えて競技大会にも数多く参加させていただきました。県外まで遠征して泊まりで大会に参加することもありました。大会の内容だけでなく、宿泊所の大部屋で教室の同級生と枕投げをしたことなどは今になっても記憶に残っています。

◆海を越えて ~社会人として、珠算選手として~


 私が勤める株式会社デンソーでは主に自動車部品を製造しており、お客様(自動車メーカー)へよい品質の製品をお届けする役割を担っています。近年の国際化に伴い市場は全世界へ広がり、私自身も成長著しいインドへの赴任を命じられました。このとき31歳。社会人としても珠算選手としても一番思い出深い年になりました。

 デリー空港を出たときに私を出迎えてくれたのはカレーのスパイスと砂ぼこりの匂い。それから私の赴任生活が始まりました。当初は生活に慣れるだけでも大変!夏の気温は50度近くまで上がり容赦なく体力を奪います。主食となるカレーは油っぽくて胃腸のトラブルには常に悩まされていました。インドの公用語は英語とヒンディー語ですが、現地人でも英語が片言の人が多いのが現状です。初対面の人とは「この人は英語がどれだけ話せるのか」を探りながらの会話になります。買い物・外食・家の補修・・・何をするにも現地人とのコミュニケーションは不可欠で、日本でする倍近くの時間がかかりました。

 仕事面でもカルチャーショックの連続でした。私は品質保証の仕事をしており、お客様との窓口として直接やり取りをする機会もあります。もともと海外向けのお客様対応の仕事をしていましたが、現地に飛び込むとまた勝手が違います。詳細は割愛しますがインドのお客様・会社特有の事情のため、最初のうちは話の内容だけでなく対人での接し方など、理解できないようなことが多々あり苦労しました。

 そんな中でも私の支えとなったのは珠算でした。インドにもそろばんを持っていき、練習を継続しました。無心になってそろばんを弾いていると、今までの記憶が呼び起こされてきます・・・習い始めのときにうまくそろばんが弾けず泣いていたこと、大会で優勝できたこと、そろばんを通じて全国に友人ができたこと・・・。環境は大きく変わったけれど、自分のバックボーンには珠算があるということを心の底から感じ、日本にいたときのペースを少しずつ取り戻すことができました。

 インドでの生活にある程度余裕ができたときに思ったのは、珠算を続けるうえでの目標がほしいということです。海をまたいで珠算の競技大会に参加したいという思いが強くなりました。運営のご厚意もあり、日本最高レベルの大会である全日本珠算選手権大会にインド所属の選手として参加させていただきました。大会に向けて練習時間は不足していましたが優先順位を決めて普段以上に練習メニューを練りこみ調整しました。デリー空港~成田~会場の京都まで乗り継ぎ含め約12時間。会場に志を同じくする選手が500人以上集まっているのを見たときには胸が熱くなるものがありました。

 そして大会開始。総合競技の出来は今一つでしたが、種目別競技では7~16桁の読上算を正答させて5位に入賞!インドからの参加選手としては史上初のことと思います。当時は英語とヒンディー語に囲まれて生活していたので読み上げられる数字が日本語だというだけで聞きやすかったのかもしれません。現時点では私にとって最初で最後の種目別競技の入賞、それがインド所属の選手として参加したこの年に達成できたというのは非常に思い出深いものがあります。たまにこういう経験があると、現役選手としてがんばろうというエネルギーになります。

◆私が考える珠算の魅力

 周知のこととは思いますが、珠算学習を通じて圧倒的な計算力・暗算力が身につくのがメリットです。私も学生のときは算数や理科での計算は一瞬で終わらせて考える時間を多く使うことができたと思います。社会人になってからも見積もりの概算やデータ整理での検算など多くの場面で役立ってきました。しかし、実際のところ珠算・暗算1級を取得すれば日常生活で必要になる桁数・スピードとしては十分だと思います。

 それ以上のレベルを追い求める理由は、珠算競技そのものに魅力を感じているからという他にありません。私が考える珠算競技の魅力、それは「自分で目標設定してそれを達成することで上達し続ける充実感」ではないかと思います。

 これはビジネスの場面でよく使われる「PDCAのサイクルを回す」ということに通じます。それはP:計画⇒D:実行⇒C:チェック⇒A:改善という一連の流れを繰り返すことで仕事の質を継続的に改善していくというものです。参加する大会とそこで達成したい目標を定め、それを実現するための練習計画を作成し練習をする。大会が終わってから目標と結果を比較して次の大会に向けての計画を改善する。この流れは珠算を続ける中で無意識に繰り返していることだと思います。

 それに加え、珠算では結果の評価尺度が非常に正確であるのが特徴です。何秒間に何問正解させたか。それが他の選手と比較して多いか少ないか。自分の上達度合いが定量的に把握できるため上達を実感しやすいのが魅力だといえます。
 
 しばしば「珠算は頭脳のスポーツ」というように比喩されますが、特に陸上競技と通じるものが多いと思います。他人との競争を通じて自分自身の記録の限界に挑むということで共通しており、その行為自体が尊いものです。自動車で速く目的地に着けるようになったからといって陸上競技でマラソンをする人がいなくなるわけではありません。それと同様に、パソコンや電卓が普及したからといって珠算競技がその価値を失うことはないのです。

◆最後に

 30代半ばを迎え、大会に参加したときに私より年上の選手が非常に少なくなりました。数字の読み取りに必要な瞬間視、字を書く細かい動きや反射神経ではピークを過ぎたかもしれないと感じるときもありますが、技術と経験で補って少しでも若い選手についていきたいと思います。その意欲が衰えない限りまだまだ「そろばんOB」になる日は遠そうですね。

 最後になりましたが全国の珠算関係者のますますのご活躍・ご発展をお祈りしております。私も珠算界を形作る一員として微力ではありますが努力していきたいと思います。

日本そろばん資料館リニューアル 

日本そろばん資料館リニューアル

 日本そろばん資料館の展示内容が替わります。

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>>>資料館のご利用案内はコチラから
>>>現存する日本最古のそろばん等、いろいろなそろばんの紹介はコチラから
>>>そろばんの進化の歴史はコチラから
>>>「数」や「そろばん」の始まりはコチラから

 日本そろばん資料館の展示は、これまで、そろばんの歴史・産地別そろばん・外国そろばん・珍しいそろばん・そろばんグッズ・書籍などで構成されていました。
 
 開館から約5年を経過するに当り、リニューアルの方針が決定され、これらの展示を大幅に変更してこのたび、マスコミに登場したそろばんの話題を展示することにしました。

 最近話題となった、“映画” “演劇” “TVドラマ” “新発見の話題”など、そろばんに絡む展示物を取りあげました。

 具体的には、映画コーナーとして「武士の家計簿」「算法少女」「古都」「天地明察」、演劇コーナーとして「土佐堀川」「桜の園」、TVドラマとして「あさが来た」「おんな城主直虎」「花燃ゆ」、新発見コーナーとして「拝領そろばん」「奥州のそろばん」などを展示しています。

 先生方が気楽な気持ちで、また、生徒さん等と多数見学においでくださることをお待ちしております。