理事長挨拶 -就任にあたって- 

就任にあたって

全珠連 理事長 梶川眞秀

全珠連 理事長
  梶 川 眞 秀
 (かじかわ まさひで)

 平成21~22年度の役員改選で理事長に再選され、身に余る光栄であるとともに、責任の重大さを痛感しています。
 平成20年度決算は、昨年度に引き続き検定受験者が堅調に推移し、計画した事業もすべて実施することができました。これも会員各位のご協力と役職員のご尽力によるものと感謝申しあげます。
 会員数が減少する中でも検定受験者が堅調に推移している背景には、各地域で地道に続けられている小学校への「ボランティア講師派遣事業」と積極的に展開してきた「珠算PR事業」の成果と確信しています。
 今年度からは新学習指導要領の前倒し実施により、4学年にも珠算の授業が復活しますが、更なる発展の夢も大きく膨らみます。
 反面、百年に一度と言われる不況が珠算学習者減として影響することが懸念される地域もあります。連盟としては、この困難な問題の対策と将来の歩むべき道を併せて、重点施策として次のような取り組みを推進していきたいと考えています。

①検定試験受験者増加対策の推進
 珠算教育に社会の関心が高まりつつあり、これらを見極めた増加策の展開

②若年層の入会者の増加策の推進による組織の安定化
 珠算PRを積極的に展開することにより、珠算教育の認識を高め若い珠算人の関心を高めることにより、新入会者の促進を図る。

③小学校におけるボランティア事業の推進
 各地域におけるボランティア事業推進のための施策の支援の強化を図る。

 以上の3項目について積極的に取り組むことが組織の安定化に不可欠であると考えています。

④公益法人改革の推進
 公益法人改革は連盟の歴史の中でも最大の難題との認識が必要です。珠算教職者共済会の整理と新公益法人への移行に向かって、定款や諸規則の整備、会計処理能力の向上などに取り組み、解決すべく努力する所存です。この役員任期に認定を受けることをやり遂げられるか、あるいは目安だけでもつけることが絶対条件との覚悟でいます。

 こうした理事会に与えられた課題等は山積していますが、幸いにして、有能な新理事七名を迎え、大幅に理事会も生まれ変わりました。活性化された新理事会を母体にして連盟の運営に邁進していく所存です。
 最後になりましたが、連盟の発展には、会員を始めとして支部や支部長各位のご協力なくしてはあり得ません。どうかご指導とご鞭撻をお願いいたしまして就任のご挨拶といたします。

第91回全国算数・数学教育研究(京都)大会で研究発表  

第91回全国算数・数学教育研究
       (京都)大会で研究発表


 小学校教諭ら多数が参加する全国算数・数学教育研究(京都)大会。第91回大会は「生きる力をはぐくむ算数・数学教育」を主題とし、8月4日と5日の2日間、国立京都国際会館ほかを会場に開催され、記念講演・分科会での研究発表等が行われた。8月4日には京都市立洛央小学校で珠算教育に関してポスターセッションによる2つの研究発表が実施された。

小学校の先生が自由な発想でそろばん作り
※小学校の先生が自由な発想でそろばん作り

◇全珠連珠算教育研究所 研究テーマ

  「新しくスタートする第四学年の「そろばん」
         ―考える力をはぐくむ授業の一考察―」


岡久研究所長がスライドで「第4学年のそろばん授業」指導のポイントを説明
※岡久研究所長がスライドで「第4学年のそろばん授業」指導のポイントを説明

 珠算教育研究所は、今年度から新学習指導要領の移行措置により始まる第四学年における「そろばん」授業の学習指導案を研究資料とスライドを使用して提案した。  
 そろばんを用いて、億や兆の単位や、整数と小数の関係など、計算の仕方だけでなく数の理解を深めることを目的とし、新学習指導要領に準じた内容であることから来場者の注目を浴びた。
 また、毎年好評のハンガリーの算数科におけるそろばんを学習教具として活用した、新しい観点からの「数に関する授業の指導例(そろばんの玉3個を使って2桁の数を作ろう)」にも関心が集まっていた。

◇算数教具部会 研究テーマ

  「数のしくみをよりよく理解する学習はどうすればよいか?(九年次)
         ―あなたも自分のそろばんを作ってみませんか!―」


算数教具部会のメンバーが十進位取り記数法の理解をさらに深める取り組みを提唱
※算数教具部会のメンバーが十進位取り記数法の理解をさらに深める取り組みを提唱

 落合誠一郎氏(東京都板橋区立北前野小学校校長)と浮塚芳江氏(東京都荒川区立第四峡田小学校教諭)から研究資料とそろばん作りキットを手にした参加者は児童が自由な発想を基にそろばん作りに取り組むことで、十進位取り記数法の理解をさらに深めることを体験し、感得していた。
 また、小学校の珠算補助教材「たのしいそろばん」とそれに対応したパソコン教材(全国珠算教育団体連合会)も配布された。
 そろばんのよさが多くの来場者に十分に伝わったポスターセッションによる研究発表であった。

分科会で「そろばんを使った数の指導」をテーマに研究発表

 翌日8月5日の分科会「数と計算」では「そろばんを使った数の指導」をテーマとし、下道成人氏(大阪府泉大津市立戎小学校教諭)によって「そろばんのよさを活用した数の指導」が発表された。
 小学校における「そろばん」授業について関心の高さを感じた研究大会であった。