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珠算優秀生徒の大学推薦入学だより 

「そろばん、やっていてよかった」
指導者に笑顔で報告 大学入学

珠算優秀生徒の大学推薦入学だより

 新しい門出を祝う春。各地から珠算優秀生徒たちの大学推薦合格の朗報が届いた。珠算指導者とともに喜びの声を紹介しよう。

新潟大学農学部応用生物化学科 入学
 小泉 智美 (こいずみ ともみ) さん
  -珠算1級・暗算3段 珠算歴7年-

バレーと暗算は宝物・小泉さん(新潟県)
※バレーと暗算は宝物・小泉さん(新潟県)

 新潟県立村上高校出身。「週2回の少ない練習でここまで珠算が上達したのは先生のおかげ」と話す。勉学・珠算だけでなく、スポーツにも力を入れ、中学時代はバレーボールの県代表に選ばれた。
「珠算のおかげで集中力がついた。勉学・バレーの大会、ここぞというときにその集中力が活きた」という。
 スポーツ好きの小泉さんは体を動かすことが趣味。大学では「遺伝子組み換えなどバイオテクノロジーについて学びたい。サークル・部活動を楽しみたい」と話す。
小林正平氏(全珠連新潟県支部)は「多忙の中、週2回、それも段位の暗算練習は10分から15分ほどで、それで段位に合格したのは驚き。彼女にとってバレー県代表での全国大会出場と珠算(暗算)は宝になったことでしょう」とうれしそう。
 「珠算を通していろいろなことが身に付いた。そのことが後々自分の役に立ってくる」と後輩たちにエールを送った。

早稲田大学社会科学部 入学
 中川 萩子 (なかがわ しゅうこ) さん
  -珠算10段・暗算9段 珠算歴14年-

継続の大切さを強調・中川さん(栃木県)
※継続の大切さを強調・中川さん(栃木県)

 栃木県立宇都宮商業高校出身。日常最低限の計算が容易にできることはもちろん、集中力・忍耐力が身に付いた。それを他のことに役立てることができたのは珠算のおかげ、と話す。
「テスト前などで珠算の時間を作ることが大変だったが、その日その日の目標を立てて、少しでもそろばんにふれるようにした」という中川さん。大学では「商業関係・外国語の勉強をしたい」と抱負を述べた。 
 何事もあきらめずに最後まで取り組む性格で、趣味は音楽鑑賞。
 父親の中川賢一氏(栃木県支部)からは「よくがんばりました。今後、ますますの活躍を期待します」とコメントが返ってきた。
 後輩には「点数が上がらなかったりするときがあるが、あきらめず、継続することで結果につながる。自分の得意・好きな種目から練習し、向上させることも大切。向上心を持つことで、自然と練習量アップにつながるので、自分の珠算に対する思いを改めて考えてみてほしい」と説得力のある言葉が送られた。
 大学生になったら珠算をやる時間を作ることは難しくなるが、今まで培ってきた力が衰えないように少しでも練習時間を作り、スピード・点数を維持・向上させるよう頑張りたい、熱く語った。

関西大学文学部総合人文学科 入学
 岩田 尚子 (いわた しょうこ) さん
  -珠算3段・暗算6段 珠算歴10年-

珠算は私の誇り・岩田さん(大阪府)
※珠算は私の誇り・岩田さん(大阪府)

 大阪樟蔭高校出身。
 岩田さんは珠算の効用について「集中力・持続力がついたこと。これはホンマにそろばんのおかげやと思います。将来、子どもができたら必ず習わせます」と回答した。
 大学では、興味のある文学をとことんやりたい、と目標を立てた。本来が楽天家、しかし責任感は強い。楽しいこと・食べることが大好きという。
 「遅い下校から食事をせずに教室へ直行していた時期、お腹が空いて、眠くて大変でした」と学校生活と珠算とのエピソードを話してくれた。
 「継続は力なり。10年間、そろばんを続けたことは私の中で誇りとなっています。だからどんなに大変でもやめないで」と後輩に温かい言葉を送った。
 澤田悦子氏(全珠連理事)は「第21回小・中・高校生そろばん訪米使節団員に選出され、最高学年として見事にリーダーシップを発揮してくれた。進学後もますますの活躍が期待される人材です」と話す。
 『浪花の華』岩田さんにエールを送りたい。

龍谷大学経営学部経営学科 入学
 間部 友香 (まなべ ともか) さん
  -珠算10段・暗算10段 珠算歴12年-

杉本氏と間部さん(兵庫県)
※杉本氏と間部さん(兵庫県)

 市立広島商業高校出身。大学では「公認会計士になる夢を実現するため、会計について詳しく学びたい」と語る。
 珠算の道を選んで、一人、兵庫から広島の高校へ進学した間部さん。わずかな時間も有効に活用し、勉学と珠算に取り組んだ。片道1時間の電車通学の時間も活用したというがんばり屋さんだ。
「珠算のおかげで全国の選手と友達になれた。今後は後輩の手本のなるような選手になりたい」と抱負を述べた。
 後輩へは「今はつらくても、きっと報われる時が来るから、前に進むことをあきらめないでほしい」と語る。
 「性格はきまじめ・頑固者」と話すが、彼女を見守ってきた杉本保男氏(兵庫県支部)は「単身の高校生活。最後までよく頑張りました。この経験は大きな財産となることでしょう。大学では素直な心で、夢に向かって一歩・一歩着実に進んでくれると信じています」と彼女の努力をたたえ、ますますのステップアップを期待している。

広島文化学園短期大学音楽科 入学
 山縣 由季 (やまがた ゆき) さん
  -珠算7段・暗算8段 珠算歴12年-

※林氏と山縣さん(広島県)
※林氏と山縣さん(広島県)

 専攻は音楽。でも、珠算が評価され、スムーズに進学が決まったという山縣さん。広島翔洋高校の出身。珠算部に所属し、全国大会にも出場した。
 「学校で珠算の練習をして帰宅して毎日ピアノのレッスン。大変でしたが、顧問の豊島先生・田川先生の協力で毎日頑張り続けることができました」と語った。
 進学後は専攻のピアノに磨きをかけ、他の楽器にもチャレンジしたい、と意欲的だ。
 林敬子氏(広島県支部)は「これまでお世話になった高校の先生、両親の温かい協力があって今日があることを忘れず、今後も努力を続けてほしい」と励ます。
 一度決めたことは最後までやり遂げる性格。「一人ひとり自分の目標を立てて、しっかりとやるべきことを考えながら毎日の練習を頑張ってほしい」と後輩を励ます。「これからも今以上の段位を目指したい」とそろばんにも意欲的だ。

県立広島大学経営情報学部経営学科 入学
 胤森 和樹 (たねもり かずき) さん
  -珠算6段・暗算8段 珠算歴11年-

※木元氏と胤森さん(広島県)
※木元氏と胤森さん(広島県)

 県立広島商業高校出身。珠算部に所属し、全国大会で団体優勝を成し遂げた。
 「定期試験期間中も珠算部の活動を行ったが、家庭学習でカバーして成績を落とさなかった」と高校時代を振り返る。
 また、「長く物事を続けることが苦手な性格だが、珠算が合っていたのか、長く続けることができた」と話す。
 「ぜひ、高校では珠算部に入ってほしい。珠算部では技術の向上だけでなく、他校の珠算部との合同練習などを通じてさまざまなことを学べます」と後輩にコメントを送ったのは自身の経験からだろう。大学では「陸上のサークルに入りたい」と話す。
 「小学2年生から中3まで頑張りました。性格がやさしく、みんなから慕われ、成績・スポーツもトップクラス。大学に入ったら3年間できなかったスポーツ、そして税理士の資格取得を目指して頑張ってほしい」と木元香代子氏(広島県支部)は朗報を喜んでいる。
 高校の先生から「胤森はいい子だ」という言葉をもらって、自分のことのように喜ぶ木元氏への感謝も忘れず、大学生活を満喫してほしい。

関西学院大学経済学部 入学
 加藤 成美 (かとう なるみ) さん
  -珠算8段・暗算10段 珠算歴12年-

※やるときに全力集中・加藤さん(徳島県)
※やるときに全力集中・加藤さん(徳島県)

 徳島北高校出身。「時間は有限。何事もやる時は全力を集中してほしい」という後輩への言葉は、高校生活での加藤さんの実体験から来るものだろう。 
「高校ではテストが多くあり、そろばんをするときも、勉強をするときもそのときそのところで全力を集中した」という。
 大学では「日本の景気問題を中心に勉強したい。税理士の資格取得にも励みたい」と抱負を述べた。
 「12年間の珠算生活の中で、多くの課題を乗り超えてきましたね。その経験を生かして素敵な大学生活を送ってほしい」と山下キセ子氏(徳島県支部)はコメントした。
 「子どもが好きなので、将来は子どもに関わる仕事がしたい」と夢を膨らませる加藤さん。明朗活発な性格で、高校では剣道部に所属し、主将を務めた。そのリーダーシップを大学生活でフルに発揮してほしい。