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8月8日『そろばんの日』制定40周年 

8月8日「そろばんの日」制定40周年

 三重県でそろばん日本一を決める平成20年度全日本珠算選手権大会が開催された8月8日・そろばんの日。パチパチとそろばんを軽快にはじくことにちなんで全珠連によって昭和43年に制定されたこの日が本年で40年目の節目の年を迎えた。

「そろばんの日」 昭和43年に制定

 全珠連と珠算教育の対外的なPRのために「そろばんの日」を設けよう、と候補日を募り、8月8日のほかに4月5日(4つ珠・5つ珠)、5月4日(5つ珠・4つ珠)、9月24日(全珠連創立記念日)などが候補に挙がった。
 結果、昭和43年12月に開かれた全珠連の理事会において正式にそろばんの日「8月8日」が決まった。 
 この日に珠算のイベントが実施され、また、この日に前後して催される地域のイベント等にも参加して積極的に「そろばんの日」のPRが行われた。
 また、「そろばんの歌」を制定し、「そろばんの日のポスター」を会員教場に配付するなど、体外へのPRに努めた。

そろばんの日に決定
そろばん日本一 全日本珠算選手権大会


昭和59年度全日本珠算選手権大会
※昭和59年度全日本珠算選手権大会

当時の森文部大臣が激励
※当時の森文部大臣が激励

 「そろばんの日にそろばん日本一を決めよう」。社会に珠算教育を強力にアピールするために、この日が全日本珠算選手権大会の開催日となったのが昭和59年度の大会。会場は「岡山市総合文化体育館」。
 以来、そろばん日本一の栄冠を手にする選手を始め、全国から大会に参加する選手たちの健闘をこの日に讃えてきた。
 この59年度大会の参加者は312名で、「そろばん日本一」は木村英士選手(京都府)。個人総合競技四連覇を達成した。

読上算コンクール全国大会

昭和55年度読上算コンクール全国大会
※昭和55年度読上算コンクール全国大会

 昭和50年、第1回読上算コンクール全国大会が東京・「日比谷公会堂」で開催された。
この催しは全珠連塾対委員会(当時)の企画によるもの。
 8月8日・そろばんの日の記念イベントとして定着を図り、また、読み上げの大切さ・奥の深さを再認識してもらおうと全国から読上自慢の珠算教師たちが参加し、その技を競った。審査委員長を故宮田輝全珠連顧問(参議院議員)が担当するなど話題を提供した。
 毎回、決勝には10名前後が参加し、読み上げの妙技を披露した。

そろばん供養と珠算の隆盛を祈願
熊野神社そろばん奉謝追福祭


西宮市熊野神社のそろばん奉謝追福祭
※西宮市熊野神社のそろばん奉謝追福祭

 (社)全国珠算教育連盟・日本珠算連盟・日本数学史学会によって兵庫県西宮市の熊野神社境内に毛利重能顕彰碑が建立されたのが昭和47年10月。
 49年8月8日にはそろばんの日記念行事として「そろばんの元祖」といえる偉人・毛利重能を偲び、そろばんの供養と焼却・珠算教育の隆盛を祈願するそろばん奉謝追福祭が執り行われた。
 この催しは現在もなお、8月8日前後に記念事業として続けられている。平成20年で35回目。

徳島の夏に阿波踊り演舞大会で珠算PR

「全珠連」が演舞。徳島・阿波踊り演舞大会
※ 「全珠連」が演舞。徳島・阿波踊り演舞大会

 南国・徳島の夏を彩る「阿波踊り演舞大会」。
 毎年8月中旬、全国から多数の踊りの「連」が参加する伝統ある催しに全珠連徳島県支部が中心となり、踊りの連の名はそのまま「全珠連」として昭和57年から演舞大会に参加した。
 毎年回を重ねるごとに盛り上がりを見せ、地元を始め四国ブロック・全国からも多数の珠算関係者が参加し、平成3年に第10回記念大会を迎えた。
 なお、故荒木勲全珠連会長も演舞大会に参加し、珠算関係者とともに演舞を楽しんだ。

水の祭典 久留米そろばんまつり

水の祭典・久留米そろばんまつりで珠算教育のPR

 昭和47年に福岡県久留米市の振興イベント・水の祭典「久留米まつり研究会」が発足。52年から「そろばん行列」が登場し、翌年、「そろばん踊り」となり、回を重ねるごとに参加人数が増えて、平成7年には「1万人のそろばん総踊り」に発展した。
 地域の伝統「久留米がすり」にそろばんの模様が染められて、大通りを闊歩。九州の夏を彩る風物詩となっている。

その他

 平成8年8月8日「8が3つ並ぶ」そろばんの日に記念して、愛知県支部では記念のそろばんくじが発行され、県下の全珠連教場で配付されて、記念の日を祝した。
 同様に、徳島県では支部主催によって「8・8・8 そろばんフェスティバル」を開催し、記念の日を祝った。

平成8年8月8日に開かれた全日本珠算選手権大会
※平成8年8月8日に開かれた全日本珠算選手権大会

奥田文部大臣(当時)がそろばん日本一を祝福
※奥田文部大臣(当時)がそろばん日本一を祝福

節目の式典も「そろばんの日」前後に

 全珠連の創立35周年記念式典は昭和63年8月11日、名古屋市・「名鉄グランドホテル」において挙行された。
 式典終了後、記念事業として国際珠算教育セミナーが開かれ、アメリカ・中国・トンガの代表から各国の珠算教育事情が報告された。
 また、創立40周年記念式典は平成5年8月9日、東京・「赤坂プリンスホテル(当時)」において挙行され、参加者一同、そろばんの日と前後して、節目の年を祝した。なお、同日には国際珠算教育懇談会が催された。
 平成8年8月8日の「8が三つ並ぶ」そろばんの日には京都において全日本珠算選手権大会が開かれ、前日の8月7日には京都において国際珠算教育フォーラムが海外7か国1地域からゲストを招き国際珠算教育フォーラムが開催された。