「そろばん」 小学校算数科 第3・第4学年での指導が明記 

「そろばん」 小学校算数科 
   第3・第4学年での指導が明記


新しい小・中学校学習指導要領 告示される

 平成20年2月15日、文部科学省から幼稚園、小・中学校の学習指導要領の改訂案が公表され、1か月間のパブリック・コメントの実施を経て、3月28日に告示された。このうち、小学校算数科の内容「数と計算」で、第3学年と第4学年において「そろばんによる計算」の仕方が明記された。

珠算3団体で取り組んでいる小学校へのそろばん講師派遣事業が功を奏す

※珠算3団体で取り組んでいる小学校へのそろばん講師派遣事業が功を奏す

 新学習指導要領の実施については、幼稚園は平成21年4月から実施される。
 小・中学校は来年度1年間、学校現場への周知、教員研修、補助教材の作成などを実施したうえで、平成21年度以降、できるものから実施される予定。
 なお、先行実施の具体的内容については、今後、学習指導要領の改訂と併せて、指導内容の増加が見込まれる算数・数学、理科をまず対象として検討が進められる予定。
 また、新指導要領に即した教科書の使用については、編集・検定等に3年ほどかかることから、小学校で平成23年4月から中学校で24年4月からとなる。

「小4でのそろばん」 平成21年度から

 4月24日には小・中学校の新学習指導要領を一部前倒し実施する移行措置案が文部科学省から発表された。
 その先行実施される主な内容に小学校4年生に明記された「そろばん(加法・減法)」が含まれた。


(改 訂)

第3節 算数
第2 各学年の目標及び内容

(第3学年)
 2 内 容
  A 数と計算
  (7)そろばんによる数の表し方について知り,そろばんを用いて簡単な加法及び
    減法の計算ができるようにする。

  ア そろばんによる数の表し方について知ること。
  イ 加法及び減法の計算の仕方について知ること。

(第4学年)
 2 内 容
  A 数と計算
  (7)そろばんを用いて加法及び減法の計算ができるようにする。

ツルネン・マルテイ参議院議員が語るフィンランドの教育 

ツルネン・マルテイ参議院議員(フィンランド出身)が語る
フィンランドの教育


3月24日 新聞社・雑誌社記者との珠算教育懇談会での発表から

フィンランドの教育について発表するツルネン・マルテイ参議院議員


 昨年12月発表のOECD加盟国・学習到達度調査で3回連続世界一となったフィンランド。その教育の秘密についてフィンランド出身のツルネン・マルテイ参議院議員は次のように語った。

国全体が「教育」を強力にサポート
 フィンランドでは全国どこでも同じレベルの教育が受けられる。(国が強力にサポートしているから)
 また、保護者の経済力が子どもの教育機会に影響しない。そして、教師が高く評価されているので、そのぶん、教師志望の学生は高い意欲を持っている。
 また、保護者は厳しいながらも、美しい自然然環境の中で生きる、いわば「生きた教育」
を子どもに伝えていく。

「フィンランド・メソッド」 5つの力
 「①発想力②論理力③表現力④批判的思考力」に重点を置いて、①~④の力を駆使し、困難な状況でも意思疎通を図ることのできる能力を磨くために⑤コミュニケーション力を用いる。

「教育」よりも「共育」
 「Nobody is like you(あなたのような人間がこの世に一人もいない)」の精神で子どもたちに「共に育つ」という環境を整えることが最も大切。
 日本と違って、フィンランドでは大学入試で受験勉強というものはなく、通常、その地域にある高校から地域の大学へ入る。しかし、在学中はハードに勉強する。それをクリアできないと、卒業できない。

教師・児童が共に考えて答えを出す
 フィンランドの教育制度が着目される中、教育関係機関他から多数の問い合わせや現地の視察が行われている。
 日本の教育制度に合わせて教育システムを比較・検討するのも大切だが、「問題についての答えを出すことを重視する」のではなく、「答えに到達するまでに児童も教師も共に考える=共育」を重視すべきである、と結んで発表を終えた。
 「フィンランド生まれの日本人」と自称するツルネン氏。厳しいながらも客観的な目で日本の教育制度をみつめる姿には、日本に対する深い愛情が感じられた。

新聞社・雑誌社記者との珠算教育懇談会 開催 

ゲストスピーカーにツルネン・マルテイ参議院議員(フィンランド出身)

新聞社・雑誌社記者との珠算教育懇談会 開催

珠算教育の現況が報告・東京

※珠算教育の現況が報告・東京

 3月24日午後2時から東京・丸ビルコンファレンスクェアにおいて新聞社・雑誌社記者等を招いて珠算教育懇談会が開催された。
 全珠連主催によるこの懇談会は、例年この時期に全珠連が実施する教育アンケート調査の発表を兼ねて、珠算教育の現況を出席者にPRするもので、今年で17回を数える。
 今回はゲストスピーカーにツルネン・マルテイ参議院議員(フィンランド出身)を招き、昨年12月に発表されたOECD加盟国の学習到達度調査で3回連続世界一となったフィンランドの教育についての発表が行われた。
 一方、教育アンケート調査結果報告では、新しい学習指導要領が告示されるのを受けて、「子どもたちから見た教育改革」をテーマに「ゆとり教育」や「総合的な学習」などについてのデータが紹介された。
 また、谷賢治珠算教育研究所主任研究員から珠算教育の現況が、新しい学習指導要領改訂内容の「そろばんの取り扱い」と関連付けて報告された。