第49回全伯珠算選手権大会開催 

ブラジルからのそろばん情報1

ブラジル・サンパウロで熱い珠の戦い
第49回全伯珠算選手権大会開催

そろばん「ブラジル一」に野崎まゆみアナパウラ選手(2連覇)

2年連続のチャンピオン・野崎選手(左)

※2年連続のチャンピオン・野崎選手(左)

150余名が各地から参加・サンパウロ市

※150余名が各地から参加・サンパウロ市

 ブラジル珠算連盟(斉藤良美会長)主催による第49回全伯珠算選手権大会が10月7日(日)、サンパウロ市ビラ・マリアナ区にあるサンパウロ天理会館ホールを会場に開催され、150名余りの選手が参加した。
 午前9時、開会式が行われ、ブラジル国歌斉唱、選手宣誓(米谷かおりカレン選手)、(社)全国珠算教育連盟理事長杯及び同支部長杯返還式と続き、上原幸敬・日伯文化連盟会長の祝辞が披露された。主催者を代表して斉藤会長が日伯両語で挨拶をし、開会式を終了した。

斉藤良美支部長からブラジル支部長杯を受ける米谷選手(左)

※斉藤良美支部長からブラジル支部長杯を受ける米谷選手(左)

 まず、Cクラス(7級~10級)から競技が開始され、総合問題、読上算、フラッシュ暗算と続いた。競技が終わり、それぞれのカテゴリーで表彰を受けた後、総合優勝者の米谷かおりカレン選手(マイリンケ日本語教室)に(社)全国珠算教育連盟ブラジル支部長杯が贈られた。米谷さんは2年連続の受賞。
 次いで、D・Eクラス(11級~15級)が開始された。D・Eクラスは見取算のみの競技が行われ、採点が終了するまでの間にゲームをし、早く正解した選手らに賞品が贈られた。各級の優秀者が表彰され、午前の部が終了した。
 昼食をはさみ、午後1時からBクラス(4級~6級)の競技が開始された。総合問題、読上算、読上暗算、そしてフラッシュ暗算が行われたあと、加藤ジョエウ杯の問題に真剣に取り組んだ。各カテゴリーでの表彰後、総合優勝者のマテウス・ユウイチ・ロジリ選手(芳洋学園)に(社)全国珠算教育連盟理事長杯が贈られた。

しのぎを削るブラジルのトップたち
Aクラス・段位クラス


 最後にAクラス(1級~3級)と段位クラスが行われた。段位クラスは全伯大会の中で、トップクラスのレベルの生徒が参加するクラスである。
 総合問題、読上算、読上暗算、フラッシュ暗算と続き、加藤福太郎杯争奪戦が行われた。カテゴリーごとに表彰され、Aクラスは牧あゆみラリッサ選手(バストスそろばん連盟)が同理事長杯を獲得し、また、段位クラスの総合優勝には野崎まゆみアナパウラ選手(バストスそろばん連盟)が輝き、「そろばんブラジル一」を獲得、2連覇を達成した。また、同理事長杯は総合問題、読上算、読上暗算全てに入賞した田中まりサミラ選手が獲得した。
 ただちに閉会式が行われ、斉藤会長が挨拶に立ち、選手達の健闘に敬意を表したあと、保護者を始め、教師、運営に携わった関係者に対して労いの言葉を述べ、第49回大会が盛況のうちに終了となった。

入賞者は次のとおり。(1位のみ・敬称略)

段位 野崎まゆみアナパウラ
     (バストスそろばん連盟)
1級 長浜あきおロドリゴ
     (バストスそろばん連盟)
2級 志田みなこジェシカ
     (バストスそろばん連盟)
3級 浜崎みわ
     (エスコーラ平成)
4級 大阪ちえみオルネーラ
     (コレジオ・ブラジリス)
5級 上原リリアンかおり
     (ピラチニンガ芳洋)
6級 山下よしおラファエル
     (コレジオ・ブラジリス)
7級 米谷かおりカレン
     (マイリンケ日本語教室)
8級 鹿又けんじアレシャンドレ
     (コレジオ・ブラジリス)
9級 坂田えいじ
     (ソロカーバ天理そろばん教室)
10級 藤井なおみヴィクトリア
     (スザノ日伯教育センター)
11級 ギリェルメ・メネーゼス
     (サンチスタそろばん教室)
12級 和田ともひとエドゥアルド
     (コレジオ・ブラジリス)
13級 レオナルドゆうじゲンカ
     (エスコーラ平成)
14級 長沢けんぞうルカス
     (エスコーラ平成)
15級 川勝としろうルシアノ
     (スザノ日伯教育センター)
特別組 川勝あけみヴェロニカ
     (スザノ日伯教育センター)
加藤福太郎杯 ブルノ・タカネ
     (ミナスそろばん教室)
加藤ジョエウ杯 大阪ちえみオルネーラ
     (コレジオ・ブラジリス)

ブラジル第3回そろばんコンクール開催 

ブラジルからのそろばん情報2

ブラジル第3回そろばんコンクール開催

 (社)全国珠算教育連盟ブラジル支部による第3回そろばんコンクールが開催され、54名が参加した。
 このコンクールは、ブラジル珠算連盟主催の全伯珠算選手権大会に参加できにくい生徒に全国大会の雰囲気を味わってもらおうと企画、今回で3回目を数える。
 段位から10級までのカテゴリーに分け、カテゴリーごとに順位をつけ、1位のみにトロフィーを授与するというもの。
 今回は6月開催の予定が、諸事情により8月から9月にかけて開催された。通信大会と同じように各教場(学校・教室・塾)で問題に挑戦し、それを事務局へ郵送、採点され、順位が決定されるシステム。
 全伯珠算選手権大会直前ということもあって参加者が少なかったものの、今後も同コンクールを継続して開催し、そろばん普及に一役を担っていきたい、と斉藤良美支部長はコメントしている。

岡山と東京で現職教員珠算研修会 

「指導に活かしたい」受講者の感想届く

岡山と東京で現職教員珠算研修会

岡山県現職教員珠算研修会
  8月3日 岡山市生涯学習センター

岡山県現職教員珠算研修会


感想
一つひとつの活動を確実に行えるように、細かい配慮がされていた。
子どもの思考を大切にしている。
左利きの子どもの指使いの順番について自信を持って教えられる。
そろばんの指導の時間だけでなく、算数の「数の計算」では低学年の学習にも
  活用できそうなことが分かった。
自分自身、そろばんがまったくできないので参加した。
  そんな私でも、楽しく、分かりやすい。
ポイントを教えるまでの過程がスモールステップで、しかも「なるほど!」と
  新しい発見ができる内容が盛りだくさんでした。
 「考える力をつける道具としてそろばんを」という話には大変共感した。

全員の感想
「研修会に参加してよかった」
「3学期のそろばん指導の時にはぜひ活かしていく」

岡山県現職教員珠算研修会


今年で3回目。小学校の先生も徐々にではあるが増えている。谷先生の講義は2回目で、前回同様、楽しく、中身のある講習だった。なお、谷先生には、高知(日数教大会)から引き続いての講演で、本当に申し訳ない思いでした。しかも台風5号が宮崎を襲い、高知へ。もうダメかな?台風のニュースに気が気ではありませんでした。が、高速バスで岡山入りしてくださいました。先生方の当日の挨拶は「開催できてよかったですね」でした。
 また、うれしかったことは、今回、人材育成講習会で一緒になった兵庫県支部・大阪府支部・広島県支部の先生が参加してくれたことです。
現職教員珠算研修会も毎年続けていかなければ、ボランティア授業も限界です。しかし、講師の先生もいくつもの講習依頼に奔走されています。研修会の講師養成講習会の実現もなかなか難しいとのこと。各支部で講師になれる方がいればよいことなのですが、研修学教委員会の先生方のようにはなかなかできません。申し訳ないと思いながら、頼ってしまう現実です。これからの課題だと思います。
  (報告:西中俊子岡山県支部広報部長)


稲城市夏季教員集中研修会
  8月22日 稲城市立城山小学校

稲城市夏季教員集中研修会


感想1
「私はそろばんを習っていなかったので、やり方が分からず、興味を持っていませんでした。3年の担任になった時、本で少しだけ勉強したのですが、今日の授業を受けて、すごく頭を使って解けた時、とてもスッキリしました。
 子どもたちも、このような活動を続けてゆくと、「十進法のしくみが自然と身に付いていくのだなあ」と思いました。計算式や問題は簡単なものが多かったけれど、すごく頭を使いました!  
 おつりの話やお金に置きかえた説明がとても分かりやすかったです。」

感想2
「先生のお話がとてもおもしろく、引き込まれていくような授業でした。子どもたちにとって新しい言葉や物の使い方を覚える時に、冗談混じりの印象深い内容で教えてもらうと、いつまでも頭と心に残ると思います。とても勉強になりました。
 また、ジャンケンからそろばんの入れ方・はらい方を覚えたり、最大公約数・最小公倍数などもできたり、100円や1,000円から引く方法(おつりの計算)など、今までとは違った多くの方向から話をしてくださり、とても親しみが持てました。
 3つの珠を使った数の組み合わせの規則性、らくだの話、新聞記事の話など興味深い話も多く、算数嫌いを減らし、算数好きを増やすのにも役立つと思いました。ありがとうございました。

当日のもよう
 東京都稲城市教育委員会主催による研修は午後1時30分、大場一輝指導主事による開会の挨拶に続いて、開始。
全珠連珠算教育研究所主任研究員・谷賢治氏を講師に「そろばんの指導法」を演題に約2時間、休み時間も惜しんで、熱心な参加者の聴講態度で無事終了した。 
 なお、今回は主催会場の小学校校長と他の小学校校長、中学校教員1名が加わっての講習会となり、市内小学校数を考えると、かなりの出席率となった。

第89回全国算数・数学教育研究(高知)大会 

そろばん作って計算力アップ

第89回全国算数・数学教育研究(高知)
大会で研究発表

全珠連珠算教育研究所と算数教具部会

 第89回全国算数・数学教育研究(高知)大会が、8月1日から3日まで高知県民文化ホールほかを会場に開催され、記念講演、分科会での研究発表等が行われた。
 今大会のテーマは「創造的に未来を拓く算数・数学教育」であった。期間中、全珠連珠算教育研究所と算数教具部会(小学校教諭を中心に構成)は、それぞれ、次のテーマをもとにしてポスターセッションによる研究発表を行った。

珠算教育研究所
◎「発見する喜びを育むそろばん授業の実践(2年次)
  ――思考力や表現力を高める指導を目指して――」

算数教具部会
◎「数のしくみをよりよく理解する学習はどうすればよいか?(7年次)
  ――あなたも自分のそろばんを作ってみませんか!――」

 全珠連珠算教育研究所の研究発表では、同研究所主任研究員により、児童の自ら考えようとする力を育み、児童の数学的な見方・考え方を深める手段として、ハンガリーでの算数科におけるそろばんの授業の一つ、「そろばんの玉3個を使って2桁の数を作ろう」が紹介された。
 そして、それを基に、そろばんが思考や表現を補助する有効な学習教具であることを体験、認識できるように、厚紙で作ったそろばん珠と2桁のそろばんが描かれたワークシートで、来場者が2桁の数を作るところから取り組めるように工夫されていて、関心を集めていた。
 また、2桁までの数を作り、できた数同士の関係を見つけたりする算数的活動から、発見する喜び育む事例が紹介された。来場者は、スライド・大そろばんによる指導や活用例に興味深く耳を傾けていた。

十進位取り記数法の理解アップのための「オリジナルそろばんづくり」

「そろばんの玉3個を使って2桁の数を作ろう」の実践

※「そろばんの玉3個を使って2桁の数を作ろう」の実践

 一方、算数教具部会の発表では、東京都足立区立第四峡田小学校教諭、浮塚芳江氏により、研究資料とそろばん作りのキットが配付され、児童が自由な発想を基にそろばん作りに取り組むことで、十進位取り記数法の理解が深まることを体験し感得してもらえるような配慮がされていた。
 実際にそろばんを組み立ててみることを体験するなど、来場者である先生方が意見交換をする場面もあり、好評であった。
 来場した小学校教諭や関係者に対してそろばんのよさが十分に伝わったポスターセッションによる研究発表であった。
 なお、来年は福島県において開催される。

「オリジナルそろばんづくり」


「オリジナルそろばんづくり」

※児童にそろばんを自由な発想で組み立てさせて、「数のしくみを理解させる」