関孝和先生顕彰第57回全日本珠算競技大会
各地の話題・群馬県藤岡市
11月3日「ふじおか教育の日」に実施
関孝和先生顕彰第57回全日本珠算競技大会
藤岡市で開かれる
和算の大家、関孝和先生を顕彰する第57回全日本珠算競技大会が平成18年11月3日(文化の日)、先生の出身地である群馬県藤岡市の市民ホールを主会場に開催された。
大会には北海道から沖縄まで24都道府県、72団体・394名が参加し、小学生、中学生、高校・一般の三部門で、団体、個人総合、種目別競技(読上算・読上暗算)が行われ、小学生の部の読上暗算では4年生の遠山学選手が優勝するなど各部門で熱戦が繰り広げられた。
なお、藤岡市は、今年から11月3日を「ふじおか教育の日」と制定し、教育関係の事業にも力を入れており、小学校でのそろばん学習時間も増やされている。時間はかかるかもしれないが、藤岡市内の地元から、この大会で活躍する選手が出てくることが期待される。
優勝した団体と個人は次のとおり。
【団体総合】
▽高校・一般 はやしそろばん総合学園本部教場(宮城)
▽中学校 三沢珠算塾(青森)
▽小学校 三沢珠算塾(青森)
【個人総合】
▽高校・一般 土屋 宏明(宮城)
▽中学校 吉田 早織(青森)
▽小学校 桝田香代子(石川)
【読上暗算】
▽高校・一般 堀内 祥加(千葉)
▽中学校 清水 章臣(東京)
▽小学校 遠山 学(宮城)
【読上算】
▽高校・一般 古山 直樹(東京)
▽中学校 木塚 康太(東京)
▽小学校 高橋 菫(千葉)
※自治体主導の全国的な競技会に72団体・394名が参加
※期待される地元選手の参加と躍進
- [2006/11/28 20:32]
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保護者が緊張 ちびっ子そろばん大会
各地の話題・岡山
保護者が緊張 ちびっ子そろばん大会
平成18年10月29日(日)、岡山県珠算会館において「岡山県ちびっ子そろばん大会」が開催された。大会には小学校3年生以下105名のちびっ子選手が参加し、保護者の見守る中、小さい指が、軽快にそろばんをはじいた。
「一生懸命に計算する姿はとてもかわいらしく、未来の珠算界を背負って活躍してくれるのでは」と関係者もちびっ子達の勇姿に期待を膨らませていた。
また、フラッシュ暗算やビンゴ大会では保護者も参加。真剣に取り組んでいる姿はちびっ子達と同様で、緊張し、紅潮した面持ちで記念品を受け取っていた。成績発表では、金・銀・銅のメダルが首に掛けられ、照れくさそうにカメラの撮影に応じるちびっ子達。
「特に、幼稚園生の活躍は年々目を見張るものがあった」と関係者は喜びと同時に驚きを伝えた。
※賞状とメダルを胸にうれしい表彰=岡山県珠算会館
※各地から105名が参加。幼稚園児が実力発揮。
- [2006/11/28 20:14]
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みちしるべ
「そろばんと情報機器、
そして脳のこれから」
全珠連学術顧問 河野 貴美子
(日本医科大学情報科学センター主任研究員)
最近、そろばんへの注目度が上がってきていると言われています。確かにテレビ取材も多く、しかも、その内容の幅も広がってきているように思われます。しかし、同時にかなりバラエティ色の強いものも目立ち、最近の脳トレブームの一つと位置づけられているような企画も見受けられて気になります。――もっとも、単に、懐古趣味的なだけでも困りますが。
私自身は、そろばんは小学校で習ったのみ――とはいえ、電卓に変わるまで使い続けましたが――、そんな私が珠算界に関わるようになったのは、そろばん日本一になった方の脳波をテレビがらみで計測してからです。
当時は、研究室に脳波計が入って間もない頃で、さて、脳波の何を、どのように解析すれば、何が分かるのか、まだまだ試行錯誤でした。右脳と左脳の機能を脳波で明らかにできないかと、学生を被験者に暗算課題やイメージ課題を課し、ああ、やっぱり計算は左脳かな、と結論を出しかけていた時でした。全く違うパターンを示す珠算式暗算に出会い、以後、次々と多くの有段者にお世話になりました。
あれから10数年、当時のアナログ脳波計はデジタルに変わり、さらに小型化されました。解析機器も大きなシグナルプロセッサーから、汎用のパソコンで可能になり、小さなノートパソコンでも記録容量は格段に増えています。あの頃、ご協力いただいた貴重なデータは、現在のものと同等には扱えず、当時、プリントアウトしたものをそのまま使ったり、数値化して、組み入れたりしているのが現実です。
パソコン、携帯電話など、目まぐるしく変わる機器に私たちは翻弄させられ、遅れまいと必死になっていますが、そんな激しい時代の波にも、決して自分を変えないそろばん……といったら皮肉に聞こえてしまうでしょうか。
そろばんの主役はあくまで使う人の脳、そろばん自身は控えめな道具に徹しているから、変わる必要はないのです。
脳の世紀と言われて幕が開けた21世紀も早くも7年目。科学の世界は10年もたてば新時代と言われます。ますます高齢化する社会の中で、科学の波やブームにおぼれないよう、自らの脳をしっかり鍛えておきたいものです。
*この欄は、学術的な見地から珠算・珠算学習について研究・助言されている大学教授ほか学識経験者によって構成される全珠連学術顧問の方々からご寄稿いただいています。
- [2006/11/28 19:44]
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第22回学術顧問会議 東京で開催
テーマは「“そろばん力”を探求する」
第22回学術顧問会議 東京で開催
全珠連では珠算・珠算教育を多角的に学術分野から分析・研究し、学術的な角度から珠算教育の意義を高めてもらう意味から大学教授を始めとする有識者に「学術顧問」を委嘱している。
その学術顧問が参加して、第22回全珠連学術顧問会議が平成18年10月29日(日)に東京・浅草ビューホテルで開催された。
冒頭、研修学教委員会・大竹副委員長から出席者の紹介がなされ、岡久委員の司会によって討議が進められた。
今回のテーマは「“そろばん力”を探求する――人間力を育むために――」で、次のキーワードが示された。
1.日本教育の動向
学習指導要領改訂を視野に入れて、これからの教育・そろばんを含めた
算数教育の動向を問う。
2.豊かな心の育成を目指す
能力の向上と豊かな心の育成を目指し、どのような取り組みが効果的と
言えるか、各分野から問う。
3.そろばんの生命力を探る
日進月歩の時代、数々のモノが消えていく中で、今も支持されている
そろばんのよさやその根底にあるものは何かを探る
折りしも高校教育における未履修問題やいじめによる自殺など、教育界に激震が走ったこの時期、学術顧問から次のように多方面にわたる意見が示され、珠算関係者にとって心強いエールが送られた。
※テーマは「そろばん力を探求する」=東京・浅草ビューホテル
主な意見
◎「こういう時代だからこそ、珠算塾の、学年を問わずに人間関係を
作れる環境は子どもの社会性を伸ばす。その社会性が“豊かな心”
ではないか」
◎「検定合格という目的を持って、しかも、受験のように他人を蹴落とすと
いうことがない競争が子どもたちを成長させる」
◎「愛知県では放課後、学校を開放し、学童保育のような勉強ではなく、
遊びを通して地域のことを知る実践がなされているが、その中に珠算も
入っていけるのではないかと思っている」
◎「珠算の指導は1年生では“10の分解”の理解が難しいかもしれないが、
2年生から5年生はいいのではないか。特に4年生では、四則が出来上がる
ので、教具として利用可能である。“数の保存”の概念ができるのでよい」
◎「高齢者への珠算も必要となってくるが、子どもの頃やっていると、
しっかり残っているので、入りやすい」
◎「算数の中に、“豊かな心”を創る素材がいっぱいある。式の楽しさなど、
先生も一緒に精一杯喜ばなければならない」
※珠算教育について活発な意見交換
- [2006/11/28 19:31]
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まなびピアいばらき2006
各地の話題・まなびピアいばらき2006
初の3団体合同開催で
PR パワーアップ
大賑わい 茨城県珠算教育団体連合会の
「そろばんブース」
第18回全国生涯学習フェステイバル「まなびピアいばらき2006」が10月5日(木)~9日(月)の5日間、茨城県水戸市の県民文化センターとひたちなか市の笠松運動公園を主会場に県内各地(日立市・古河市・つくば市・鹿嶋市・大洗町)において開催された。
平成元年11月の第1回開催(千葉県の幕張メッセ)以来、今回初めて3団体(全珠連・全珠学連・日珠連)合同での出展となり、茨城県珠算教育団体連合会(森田悦男会長・茨城県議会議員)のもと、実行委員7名のほか約30名が日替わりで、入場者の対応に奔走した。
※生涯学習の一翼を担う珠算教育をPR=ひたちなか市・笠松運動公園内の3団体ブース
3つのそろばんゾーンで楽しさ体験
そろばんブースは笠松運動公園「まなび発見ステーション・生涯学習見本市」会場の体育館入口から入場してすぐのところに設定された。入場者を「そろばんのぼり旗」が出迎え、すぐにパンフレットを渡せる、とても好都合な立地条件の良いブース。
催し物によって、次の3つのゾーンが設定された。
◇展示ゾーン(ブース中央)
「そろばん神輿」や珍しいそろばん(長桁そろばん・中国そろばん・ロシアそろばん視覚障害者そろばん等)がところ狭しと置かれた。
◇体験ゾーン
そろばんのばら玉で、携帯ストラップを入場者に作ってもらうコーナー(毎日500人・計2,500人分を用意)と、「ばら玉つかみ取り」コーナーが設けられ、どちらも、お母さんに連れられた幼児やお年よりまで、誰でも参加できるので、担当者が大忙し。
◇フラッシュ暗算ゾーン
フラッシュ暗算体験コーナーが設営され、小沼光浩氏(全珠連茨城県支部)担当によるミニフラッシュ暗算大会が午前10時30分から1日に4~5回実施され、参加者には記念品が配付された。
※ミニフラッシュ暗算大会に熱中する来訪者
加藤木茨城県支部長も奔走
各ゾーンとも人が途絶えることなく、盛況な催しとなり、老若男女が大勢押し寄せ、担当者も汗だく。加藤木好一全珠連茨城県支部長も大活躍。
開催期間中、6・7日の2日間は台風の余波のため、笠松運動公園内の全ての催しが中止されたにもかかわらず、総入場者数81万2000人・参加団体75・出展団体150と大盛況の賑わいとなった。
このフェステイバルは、生涯学習に係わる活動の場を全国的な規模で提供することにより、広く国民一人ひとりの生涯学習への意欲を高めるとともに、学習活動への参加を促進し、生涯学習の一層の振興を図ることを目的としている。その目的の一端を「そろばん」が担えたフェステイバルであった。
なお、平成19年(第19回)は岡山県で開催される予定。
※加藤木好一全珠連茨城県支部長(写真左手前)もPR
- [2006/11/10 11:02]
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