第52回全国珠算研究集会 開催 

珠友に福呼ぶ「善光寺木遣(や)り」

風光明媚、残雪長野市で
 第52回全国珠算研究集会 開催
       
 日本の中央に位置し、アルプスの山々に囲まれ、日本史にも多くの名を残す長野県。平成18年3月27日、第52回全国珠算研究集会が、この風光明媚の地「長野市若里市民文化ホール」を会場に盛大に開催された。(主催・社団法人全国珠算教育連盟、後援・文部科学省、長野県、長野県教育委員会、長野市、長野市教育委員会、NHK長野放送局、SBC信越放送、信濃毎日新聞社)
 当日は、全国各地から約500名の珠友が参加し、開会前、午前9時、慶事にのみ、お披露目しないという「善光寺木遣(きや)り保存会」による「木遣り披露」が厳かに、華々しく行われた。
 続く開会のセレモニーでは、主催者を代表して賀藤榮治理事長から次の挨拶があった。
 「珠算復権と昨今言われている中、全国の会員がより研鑚して、次回は研究発表者の一人として、この研究集会に参加してほしい。本日が各位の大いなる財産となることを祈念したい」。
 また、後援者である文部科学省から嶋貫和男氏(初等中等教育局参事官)が次のように挨拶し、参加者に激励のことばを送った。
 「生涯学習に役立つものは基礎・基本であり、それがあって生きる力が生まれる。いつの時代も学びの基本は、読み・書き・そろばんであり、そろばん学習によって基礎学力を養い、確かな学力向上を期待している。
 健やかな子どもたちの成長の助けとなるような皆様の活躍をお願いしたい」。
 この後、参加者は午前10時30分からの部の講演、午後の部のパネル討議を熱心に聴講し、次回開催地・長崎での再会を誓い合った。
(特別講演、パネル討議の要旨は別に掲載)

開会前のセレモニー=善光寺木遣り

※慶事のみに披露される善光寺木遣りの始まり。開会前のセレモニー

小坂 憲次文部科学大臣 前夜祭に出席 

第52回珠算研究集会トピックス

「そろばん教育の力を信じる」
 小坂 憲次文部科学大臣 前夜祭に出席

 そろばん教育の力を信じる――。研究集会の盛会を願って開催された3月26日の前夜祭に小坂憲次文部科学大臣が出席、満場の拍手で迎えられた中、参加者に冒頭の力強い激励のことばが送られた。  
 この日の参加者は総勢300名。スピーチでは、トリノ冬季オリンピック金メダリスト・荒川静香選手との祝勝談話等も披露した。関連して、長年培われたトレーニングの力が実を結んだことと、トレーニングの大切さは珠算教育にも結びつくことを強調し、和やかな中、珠算関係者とのひとときを過ごした。

小坂憲次文部科学大臣

※「そろばん教育の力を信じる」 前夜祭で挨拶する小坂憲次文部科学大臣

約300名参加の前夜祭

※約300名参加の前夜祭


大臣からイギリスのそろばん指導者・マルカリアン君枝氏に
直筆の色紙をプレゼント


 3月26日、前夜祭当日。長年にわたって欧州で珠算指導・普及活動を続けているマルカリアン君枝氏(イギリス在住)が小坂大臣と同じテーブルに同席し、「海外でのそろばん普及活動で、ますますの活躍を」と、小坂大臣から激励のことばが送られた。
 その後、プレゼントされた大臣直筆の色紙を手に、大臣との記念写真に収まった。

イギリスの指導者・マルカリアン君枝先生と小坂文部科学大臣

※イギリスの指導者・マルカリアン君枝先生に小坂文部科学大臣から直筆色紙がプレゼント

荻原健司氏がスキー人生を通して家族との絆・教育を語る 

研究集会 講演

金メダリスト「世界のオギワラ」こと、荻原健司氏が
スキー人生を通して家族との絆・教育を語る


講演 『私のスキー人生』
講師 荻原 健司(おぎわら・けんじ)氏 (参議院議員)


荻原健司氏(参議院議員)の講演

※トレーニングの大切さはそろばんもスキーも同じ。荻原健司氏(参議院議員)の講演


「父親が人生最初のヒーロー」

 トリノオリンピックで唯一、金メダルをとった荒川静香選手のイナバウアーが記憶に新しい中、冬季オリンピックノルディック複合で団体二連覇、ワールドカップ個人総合三連覇(史上初)など通算19勝をあげた「世界のオギワラ」こと、荻原健司氏(参議院議員)の講演が『私のスキー人生』と題して行われた。
 氏は、群馬県出身であるが、平成4年から10年間、選手時代を長野県で過ごした。14年前、あの荻原選手が日の丸を持ってゴールする姿が鮮明に記憶の中に残っている。

「ヒーローになりたい」夢への挑戦

 「1992年、冬季オリンピック・アルベールビル大会(フランス)、誰からも期待されていなかった。ノルディック・スキーの知名度はまったくなかった。ところが金メダルを取って帰ると、すごい騒ぎになった。
 スキーとの出合いは、父がスキーヤーで、小さい頃から姉3人、双子の弟(次晴氏)と両親の家族7人で週末はスキーに行った。
子ども同士で競争するが、父にはまったくかなわなかった。自らが模範となるように生きていて、人生最初のヒーローは父だった。しかし、その頃スキーで金メダルなんて考えていなかった。
 小学校5年生のとき、「テレビに出て、ヒーローになりたい」と夢を持った。「そんなことを考えないでまじめにやっていけ」と言われると思いつつ、父に質問すると「なんだ、そんな簡単なことか。オリンピックに出て、金メダルを取れば、すぐに有名になれる」それから、オリンピック、世界大会を意識したように思う。
 経験から、子どもたちに声をかけるときには、細心の注意を払って「力が出る、えっ、そうなんだ」と思える声援をお願いしたい。

気持ちの持ち方で、人生いい方向に

 中学に入り、反抗期になり、父の言うことが疎ましく、父が指導できないジャンプとクロスカントリーをやった。父は黙ってしまったが、週末、母と山登りに行くのをやめ、一人で作業着姿で出掛け、帰ってくると作業着のひざなどが血だらけになっていた。
 母に理由を聞くと、ニコッと笑って「ジャンプはできないので、空中に飛び出す感覚を知るためにハングライダー教室に行っている」とのこと。
 「息子のために行動を起こした。この両親の言うことは聞かなければいけない。迷惑はかけられない」と思った。
 高校2年のとき、国内では優勝していたが、国際大会(ジュニア)はレベルが高く、50人中46位、次晴は49位。くやしい、残念だとは思わず、恥ずかしかった。大学4年のとき、競技人生を終え、就職しようと思い、最後の1年、思いっきり挑戦しようと決心し、新しい技術に挑戦した。それがよく、2,3位になった。そしてアルベールビル大会代表となり、金メダルをとった。
 気持ちの持ち方で人生良い方に持っていける。優勝して日本に帰ってきて、一番ビックリしたのは頭に日の丸の鉢巻をした父が目の前にいて、『荻原健司君、バンザイ』と始まったことだ。
 オリンピックの金メダルは世界中、日本中から注目される。メダルを取る前と取った後では競技に対する考え方が変わった。「スポーツをやるというのは自分だけでなく、たくさんの人が元気になるんだ。スポーツはすごい。好きで始めたスキーで多くの人が元気をくれてありがとう、と言ってくれる。スポーツでも誰かの役に立つんだ」と思った。
荒川選手が金メダルをとり、スケート場がいっぱいである。こういう時に子どもたちに広めていきたい。
 競技人生が終わり、何か皆さんの役に立つことを考え、参議院議員に立候補し、当選した。参議院文教科学委員会委員を拝命し、教育の基本は『読み・書き・そろばん』だと思う。

スポーツとそろばんの共通点

 そろばんはスポーツに似ている。体を使い、五感を使う。想像力が必要。体験学習を文部科学省が実施しているが、そろばんもよい体験学習だと思う。母も家計簿をつけるとき、指を動かしていた。珠算を通して、子どもたちの健全育成を目指してください。」

 途中、国会での逆イナバウアーの話など会場がドッと笑いに包まれた。大人の接し方で子どもたちが変わっていく、その責任をしっかり自覚し、夢がある指導にあたろうと再確認した講演であった。

金メダリストの講演を熱心に聴講

※金メダリストの講演を熱心に聴講


(講師プロフィール)
昭和44.12.20 群馬県吾妻郡草津町生まれ。

1992 アルベールビルオリンピック ノルディック複合団体金メダル
     早稲田大学人間科学科卒業
1993 世界選手権 個人・団体金メダル
1994 長野市民栄誉賞
     リレハンメルオリンピック団体金メダル
1993-5 ワールドカップ個人総合3連覇
1995 世界選手権団体金メダル
1997 世界選手権個人金メダル
1998 長野オリンピック日本選手団主将として開会式で選手宣誓
1999 世界選手権スプリント銅メダル
2001 国際フェアプレー賞功労部門栄誉賞
2002 ソルトレイクシティオリンピックを最後に引退
2004 第20回参議院選挙全国比例代表区当選

以心伝心 「いきいき生徒」と「ハッスル先生」  

以心伝心「いきいき生徒」と「ハッスル先生」
第52回全国珠算研究集会パネル討議

「そろばん維新」~あなたの教室が変わる~

パネラー 
 茨城県 小沼 光浩
 東京都 松木 隆夫
 愛知県 前田 珠樹
 沖縄県 宮城 忍人

           (敬称略)

コーディネーター
 能登 金文 研修学教委員会委員

各パネラーが4項目に分けて説明

※教室に明日から取り入れられるヒントを伝授。各パネラーが4項目に分けて説明。


 パネル討議は能登委員による進行で開始された。
 各パネラーが自ら作成した映像を見ながら
 ①イントロダクション②オピニオン③アクティビティ④.プランの4項目に分けて、それぞれのキーワードについてスクリーンを使っての説明が行われた。これからの全珠連を担う若い先生のユーモアを交えた解説に会場の参加者も真剣。
 毎月異なる大会や行事を行い、授業に変化を持たせている小沼氏。
授業以外のことにもパソコンをフル活用している松木氏。
数学の考えを珠算にも取り入れて、「そろばんワンダーランド」を目指す前田氏。
 幼稚園児にリズムよく、初歩指導する宮城氏。
 サマースクールや保護者同席の無料体験入学の実施、園児対象の小学校入学準備教室や数学クラスの解説等々、そろばん教室の更なるイメージアップを考え、それぞれ独自のアイディアと工夫を凝らした授業が映像に映し出され、生徒が笑顔で、いきいきとそろばん学習をしている姿は印象的。
 これからの取り組みとして、各位は、パソコンを使っての2つの教室同時大会の実施やシルバークラスの開設、初歩からの両手指導や小学生の金銭教育への試みなど、新しいことにもどんどんチャレンジしていくと発表した。
 「将来の夢はそろばんの先生」と子どもたちに言わせるように、最後に「後継者育成がこれから必要である」と結んで、終了となった。

白熱のパネル討議「そろばん維新」

※各地から新進気鋭の4名がパネラーに。白熱のパネル討議「そろばん維新」

「読み・書き・計算」の基礎・基本 重視を示唆 

「読み・書き・計算」の
  基礎・基本 重視を示唆


中央教育審議会・初等中等教育分科会
 教育課程部会「審議経過報告」まとまる


 平成18年2月13日付で中央教育審議会・初等中等教育分科会教育課程部会「審議経過報告」がまとまり、公表された。
 今回の報告は、①「教育課程をめぐる現状と課題」、②「教育内容等の改善の方向」、③「学校教育の質の保証のためのシステムの構築」に大きく分けられ、このうち、②「教育内容等の改善の方向」の中にある「人間力の向上を図る教育内容の改善」「基本的な考え方」では、次のとおり「読み・書き・計算」の記述がある。

○義務教育答申においては、学習指導要領全体の見直しについて、例えば、次のような点を重視する必要があるとしている。

 「読み・書き・計算」などの基礎・基本を確実に定着させ、教えて考えさせる教育を基本として、自ら学び行動する力を育成すること

 また、②の中に示されている「具体的な教育内容の改善の方向」中、「(2)国語力、理数教育、外国語教育の改善」 イ.理数教育の改善」では(知識・技能の定着)について次のように記している。

○算数・数学については、「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS調査)の中学校数学で前回よりも平均点が低く、教育課程実施状況調査の中学校数学で前々回同一問題との比較で正答率が低い問題が多い。

○算数・数学における数や計算、図形などの基礎的・基本的な知識・技能は、国語力と同様、生活や学習の基盤となるものであることから、具体物を用いた実感的な理解、実社会への活用を考慮に入れつつ、反復学習など丁寧な繰り返し指導により確実に定着させることが必要である。

○算数・数学や理科については、教育内容が積み上げ方になっているが、小・中・高等学校を通じての内容面・能力面での系統性を重視する必要がある。その際、学問的な系統性だけでなく、発達や学年の段階に応じた反復〈スパイラル〉の中で確実に定着させることができるよう教育内容の工夫を行うことが必要である。また、算数・数学と理科相互の内容的な関連性についても考慮する必要がある。

「読み書き計算」の基礎・基本への見直しが示唆

※「読み書き計算」の基礎・基本への見直しが示唆

18年度から「計算科」導入校 10校に拡大 

小学校でのそろばん教育の話題2

18年度から「計算科」導入校 10校に拡大
 尼崎計算(そろばん)教育特区

 政府の地域構造改革推進を受けて平成16年に誕生した兵庫県尼崎市の「計算(そろばん)教育特区。モデル校として同市立杭瀬小学校で初めて「計算科」が設置され、小学校2年生から6年生までの広い範囲で、そろばん学習が授業で行われている。
 その経過を見て、17年度は導入校が5校に増え、このたび18年度(18年4月)からは10校に拡大されることになった。
 「計算科」には、地元、尼崎珠算振興会の協力によって珠算指導非常勤講師が派遣され、授業は2年生が年間10時間、3年生から6年生まで年間50時間が充てられている。
 3年生以上のクラスでは、週1回の45分授業で、そろばんによる計算方法の仕組み・基礎を習得し、週3回、10分間授業で、反復の練習を行って、安定した計算力の習得をめざす。
 杭瀬小学校の保護者を対象に行ったアンケート(17年3月実施)によると、「計算科の取り組みについて」は「大変よい」、「おおむねよい」が86%と高い割合を示し、「計算科の効果について」では「計算への興味がふえた」(38%)、「計算速度が速くなった」(36%)の回答が得られた。
 一方、同校児童へのアンケートでは「計算科は楽しい」(43%)、「(かなり)珠算がうまくなった」(94%)といった高い数値が得られた。
 また、教師の反応では、「各教科で興味のなかった児童が計算科では積極的に取り組むようになった」、「他の教科でも計算問題が速くなった」、「教師側から授業を見直すきっかけになった」、「子どもたちの集中力が持続するようになった」、「人の話を正確に聞き取る力がついた」などの声が市学校教育課に寄せられ、計算技能にとどまらず、他の教育効果の声が聞かれた。

尼崎市立杭瀬小学校での授業

※「そろばん教育」以外の教育効果が報告=尼崎市立杭瀬小学校での授業

めざすは地元の偉人・和算の大家「関 孝和」先生 

小学校でのそろばん教育の話題1

群馬県藤岡市が市内全小学校に珠算教育導入の動き
めざすは地元の偉人
 和算の大家「関 孝和」先生


 群馬県藤岡市教育委員会は18年度春から市内全小学校で年間を通してそろばんが練習できる環境を整える、と発表した。
 クラブ活動等での取り組み等を通じて、珠算学習のきっかけ作りを行うことで「藤岡市の子どもはそろばんが得意、と呼ばれる地域にしたい」と今後の取り組みを述べている。
 同市は和算の大家で、日本の誇る数学者の一人、関孝和先生ゆかりの地。毎年11月3日、その偉業を讃えて全国規模の珠算大会が開かれている。平成17年大会には全国から65団体、354名が参加したのに対して地元は4団体、13名にとどまり、「地元なのにさびしい」との声があり、このような取り組みへと発展した。
 現在、小学校3年生で設けられているそろばんの時間は3~5時間程度で、この時間ではそろばんの仕組みを覚えるぐらいが現状。そこで珠算塾教師等、民間の講師を活用して、クラブ活動などで指導してもらい、継続的なそろばん教育を実施し、興味を持った児童は珠算教室でその腕を磨く、さらに熟練した子どもたちはレベルの高い地元開催の全国大会に参加させる等の試みを行う。
  (1月4日付 上毛新聞)

関孝和先生顕彰全国珠算競技大会

※関孝和先生顕彰全国珠算競技大会への参加促進を目指す=藤岡市

有村治子文部科学政務官を表敬訪問 

全珠連・珠政連役員一行
有村治子文部科学政務官を表敬訪問

 3月7日の午後、賀藤榮治理事長を始めとする全珠連・珠政連役員一行が文部科学省を訪れ、有村治子文部科学政務官を表敬訪問した。有村政務官は公務多用の中、時間を割いて一行と和やかに懇談した。
 一行から昨年12月に東京で開かれた全珠連一連諸会議出席のお礼が伝えられ、また、現在の珠算教育の現況などが話題に上ると、有村政務官も熱心に耳を傾けていた。

訪問者は次のとおり。
(全珠連) 理事長 賀藤 榮治  副理事長 梶川 眞秀  副理事長 村上 次雄
(珠政連) 監 事 増田 泰治  監 事 北川 義夫
(事務局) 事務局長 竹口伊佐雄 課 長 佐藤 郁男

有村文科政務官表敬訪問

※全珠連・珠政連役員一行が有村治子文部科学政務官(左から3人目)と和やかに懇談

第3回群馬県民フラッシュ暗算フェスティバル 

ボードを掲げて優勝決定
群馬県民フラッシュ暗算フェスティバル

 平成18年4月2日(日)、午前10時から第3回県民フラッシュ暗算フェスティバルが群馬県前橋市県庁県民ホールにおいて開催された。(全珠連群馬県支部主催)
 桜前線北上中の真っ最中の当日、あふれんばかりの保護者、見学者が県庁1階のホール特設会場で見守る中、小学校2年生以下の部の競技から定刻どおり開始された。
 もちろんフラッシュ暗算のみの競技会で、2年生以下(44名)、3・4年生(76名)、5・6年生(58名)、中学生以上(7名)の各部に分けられ、決勝はボードに答えを書き、高く持ち上げるという、一般受けするユニークな方式。
 なお、このフェスティバルの様子並びに子どもたちへのインタビューが、すぐにNHKお昼のニュースで放映され、また、群馬テレビ午後6時のニュースでも流された。

 優勝者は次のとおり。(敬称略)
  小学校2年生以下 永田 陸
  小学校3・4年生  齋藤 裕紀乃
  小学校5・6年生  鈴木 美優
  中学生以上    石川 祥之

185名が春の珠典に参加。前橋市県庁県民ホール

※185名が春の珠典に参加。前橋市県庁県民ホール

白熱の決勝。答えの書いたボードを掲げて「ゴメイサン」

※白熱の決勝。答えの書いたボードを掲げて「ゴメイサン」

岡山県で現職教員対象珠算研修会 

小学校の先生方、そろばんに感動!
岡山県で現職教員対象珠算研修会開かれる

 2月18日(土)、岡山市・岡山県珠算会館において、谷賢治氏(珠算教育研究所主任研究員)による「そろばんの学習」の研修会が開催された。(全珠連岡山県支部主催)
 岡山県では4年前から県下小学校の要請により、そろばん指導に専門家の講師を派遣し、いわゆる「出前授業」を実施している。
 要請校は年々増加して、このままだと今後、珠算団体のみの派遣では限界を生じるのでは、との懸念もあり、急きょ、研修会が計画された。
 当日は岡山県教育委員会後援のもと、2月という開催日にもかかわらず、各方面から現職の先生、多数が参加した。
 「算数科の中のそろばん」では、計算、数のマジック、そして、そろばんの歴史の講義があり、講師から童謡「もしもしカメよ」のリズムで歌う「大きな数の歌」が披露されると、受講者から拍手喝采。また、ビンゴゲームやなぞなぞなど、研修は和やかな雰囲気の中で進められた。
 今回の研修会に対応した西中俊子氏(同支部学対部長)のもとには受講した先生の感想が次のように寄せられた。
 「クラスにいる学習障害の児童のことを考えながら受講した。数の構成がよく分かるそろばんは理解しやすいのでは。学校に戻ったら実践しようと思う」
 「幅広い知識を学ばせてもらい、そろばんの秘密を教えていただき、算数もそろばんを利用してできることを知り、目からウロコが落ちた。学校の他の先生方にも、ぜひ、伝えよう。そして、そろばんを教室に常備したい」
 また、西中氏は「できたら研修をもっと早い時期に、たっぷりの指導を受けられたらうれしい、とのうれしい要望もあった。感動の中、初めての現象教員研修会も無事終了、講師に感謝し、これからも珠算教育に取り組んでいきたい」と研修会の手ごたえを伝えている。

岡山・珠算研修会1

※岡山・珠算研修会1

岡山・珠算研修会2

※岡山・珠算研修会2

夢は「漫画家。そしてアメリカでのそろばん指導」 

新・海外珠算教育事情3

「I N.Y.」 (アイ ラヴ ニューヨーク)
  「I SAPPORO」 (アイ ラヴ サッポロ)
    「I SOROBAN」 (アイ ラヴ ソロバン)

夢は「漫画家。そしてアメリカでのそろばん指導」

  札幌市の小島真央さん

 生まれた国・アメリカに目を向けて頑張っているのが今回登場の小島真央さん。小島さんは札幌市・小林そろばん教室(小林幸太郎氏・全珠連理事)に通う中学1年生。一昨年までニューヨークのそろばん教室に通い、今年から日本でそろばん学習を再開した。
 アメリカでそろばんと出会い、育ち、日本で成長を遂げ、さらにそろばんの腕を上げて、アメリカへと凱旋しようと夢見る小島真央さんに直撃インタビュー。

そろばんでNYへ凱旋・小島真央さん

※そろばんでNYへ凱旋・小島真央さん

 確実に力をつけて米国の大会出場・ 訪米使節団と交流

 小島さんとそろばんとの出合いは小学校3年生のとき。そろばんの先生がニューヨークの学校のクラスに1回だけ教えに来て以来、興味を持ってそろばん学習を開始した。地道に練習に励み、アメリカで大会に出場するまでの力をつけた。昨年は、たった一人でアメリカに戻り、全米大会・交流会へと出場、日本からの訪米使節団とも交流したというガッツあふれる持ち主。

 「そろばんをずっと続けていきたい」

 真央さんは、そろばんの思い出を次のように語ってくれた。
 「そろばんは大変で、難しいけど、そろばんのおかげで、いろいろな人と出会えたことが一生の思い出になると思います」。また、「そろばんでトクした」ことには「計算がとても速くなったので、アメリカでも、日本でも、数学の計算問題が出たとき、トクしたなと感じます」と答えてくれた。
 そして、日本に来てからもそろばん学習を続けていることには「そろばんが好きで、将来、絶対、ためになるので、ずっと続けていきたい」と話す。
 また、「アメリカでは、日本と違って、教室では友達と普通におしゃべりをしました。日本では、ほとんどしゃべってはいけないことに気づき、驚いた」と日米のそろばん学習の違いを教えてくれた。
 
 指導者の熱い思い 「アメリカへ戻るまでに昇段」
 
 そんな小島さんを見守る小林氏は「素朴で、純真な生徒です。ニューヨークで習ってから、少しブランクがあり、私のところに来てから段位の練習を熱心にしています。アメリカに帰りたいと言っていますので、日本にいる間に昇段させてあげたいです」と陰ながら応援している。
 学校の科目では「体育が好き」という活発な女の子。「将来の夢は漫画家になること。そして、アメリカへ行って、いろいろな子どもたちにそろばんを教えたい」と目標を掲げて、その達成に向けて、そろばん学習を続けている。アメリカのそろばん界で雄飛する真央さんの姿が目に浮かぶようである。

凱旋までに昇段を!(小林氏と)

※凱旋までに昇段を!(小林氏と)