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新年のごあいさつ 理事長 賀藤榮治 

新年のごあいさつ
    理事長 賀藤 榮治

賀藤榮治理事長


 新年明けましておめでとうございます。
 会員の皆様にはご家族ご一同様お揃いにて、お健やかに新春をお迎えになられたこととお慶び申しあげます。
 「初夢」とは、正月元日の夜に見る夢。正月二日の夜に見る夢、と広辞苑には記されております。また、初夢に見ると縁起がよいとされている夢に「一富士二鷹三茄子」というのがあることは、広く知られております。
 この夢の解釈をめぐっては異説が多く、定説はないそうでありますが、一般的には「富士」はその広大さを、「鷹」は掴み取る、「茄子」は「成す」に通じるということがその由来であるらしいとのことです。私は今年の初夢に鷹になって受験生を掴み取る夢でも見たいものだと思っております。
 いま、珠算界にも少しずつではありますが、追風が吹いてきているような気配が感じられます。この時期を逸することなく、より積極的にPR活動を展開していきたいと考えております。
 17年度予算の中でPR補助費を削減しましたが、PRを後退させることはできません。各支部、地域ごとのPRは削減された予算の中で、最大の効果を挙げられるよう工夫をしていただきたいと思います。
 連盟としては、珠算の啓蒙運動となるよう、婦人雑誌三誌「主婦の友」、「サンキュ!」、「ESSE」の2月号に連盟学術顧問の林壽郎先生にご登場いただき、珠算学習の効用を力強く説いていただいた記事を掲載する予定をしております。
 また、ラジオPRでは、昨年までとは少し内容を変更して、全国のパーソナリティーに、それぞれのお国訛りを交えて「珠算学習のよさ」を語ってもらうことにしております。
 18年度は予算編成の中で、PR補助費を大幅に増額して、皆様のご期待に応えられるよう、執行部一同頑張っていく所存です。
 新年早々、皆様方にうれしいニュースをお届けします。
 17年度7月から10月までの新入会員61名のうち、20歳代の会員が6名、30歳代の会員が22名、あわせて28名と約半数に近い新入会員が若年層会員であり、永年に亘って掲げてきた「若年層会員の獲得」に一歩だけでも近づけたことを喜びたいと思います。
 年頭に当たり、会員皆様方のますますのご繁栄とご健勝を祈念して新年のあいさつといたします。

新年のご挨拶 名誉会長 西島安則 

新年のご挨拶
    全珠連名誉会長 西島 安則

西島安則名誉会長


 明けましておめでとうございます。
 昨年8月8日・パチパチの日、青森県十和田市で平成17年度全日本珠算選手権大会の熱戦が繰り広げられました。その〝みちのく青森そろばん決戦”の詳細が報じられた全国珠算新聞(第554号)に〝そろばん星”の記事がありました。
 徳島県のアマチュア天文家が発見された小惑星「Soroban」が国際的に正式に認定された、と報じられています。この宇宙に「そろばん」が置かれたことは大変象徴的なことです。
 紀元前6世紀、ピタゴラスは、比較的単純な整数比の長さで張った琴の弦の振動が美しい響きの和音を発することを発見して、この宇宙の万物の存在の根本原理は「数」であると結論しました。そして、彼は、天空の星たちはそれぞれの軌道を回転することによっていろいろな高さの音を発しており、全宇宙が調和して、華麗な天球の音楽を奏でている、と構想しました。また、この音楽を心で聴くことで、魂が浄化される、と説きました。
 17世紀になって、ケプラーは、近代天文学の基礎となった彼の理論を『宇宙の調和(世界の和声)』と題する著作にまとめました。
 数が万物の存在の基本原理であり、全ては奇数(限り)と偶数(無限)とからなる、という古代の思想の悠久の伝統を持ったこの宇宙に「そろばん星」が置かれたことの意義は深いものがあります。
 最近、日本の宇宙探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」に到達して、46億年前の原始太陽系の化石ともいえる岩石の採取に成功した可能性がある、と報じられています。
 無限の空間と無窮の時間の中に自由に遊ぶ広々とした心を「そろばんの珠」に感じつつ、健やかに生きる素晴らしい年でありますようにお祈りいたします。

タイ王国から 「サワディカップ(こんにちは)」 そろばん 

新・海外珠算教育事情1 タイ王国
 世界に響くSOROBANの音


タイ王国から
「サワディカップ(こんにちは)」 そろばん
 


 ワールドワイドに広がるそろばんの輪――文化・教育の交流を担うそろばん教育関係者を中心に各地で指導や普及が広がり、成果が着実に実を結びつつある現在、「新・海外珠算教育事情」と銘打ち、海外の状況を紹介する。第1回はタイ王国で指導に当たる信田正幸(のぶ・たまさゆき)氏(北海道出身・道央支部会員)の報告。

 サワディカップ(タイ語で「こんにちは」をこう言います)
 JICA(国際協力事業団)のシニアボランティアで、タイ東北地方ヤソートン県の小学校の先生に1年間そろばんを指導しました。終了後、現在はプライベートでコーンケ―ンという町を中心に先生・学生にそろばんを教えています。

 現地のペースに合わせ、のんびり、着実に指導

 コーンケーン大学のソムソン先生(日本に留学されていて、日本語ができます)のそろばん教育の理解と協力のもと、市内の大学・専門学校・小学校の学生や生徒へのそろばん指導や地方の先生たちへの指導者講習会等をやっています。
 また、日本人留学生の学生さんたちにもお手伝いをしてもらうこともありました。
 そろばんのよさは珠算式暗算と思うので、早めに読上暗算指導をしていますが、何事ものんびりやるのがタイのペースなので、簡単な問題で指導しています。子どもたちのそろばん技能はまだまだなのですが、あせらずゆっくりとやって行きたいと思います。

 季節に合わせて指導にメリハリ

 タイの学校は前期と後期に分かれています。それに合わせてタイに行き,休みの間は日本に戻る生活が続いています。タイの季節は、暑季・雨季・乾季があり、3月から5月にかけてはすごく暑くなります。
 タイでは3月から夏休みで、学校は休みになります。北海道育ちの私にとっては日本に戻りたくなる時期です。この後、雨季に入りますが、雨で暑さが少し解消されます。11月から2月までは雨がほとんど降らず、とても過ごしやすい季節となります。
 物価はバンコクよりも安く、私の住まいは一軒家で月1万円の家賃です。食事はいつでも、どこでもたくさんの屋台があり、一食60円くらいで食べることができます。おいしい果物も季節ごとにたくさんあり、日本に戻ると、何でも高く、タイが恋しくなります。

 第二のふるさとへ再び、指導の旅

 タイ語も少し分かるようになってきて、友人もでき、タイでの生活を楽しんでいます。今年(平成17年)は2月末までコーンケーンにいました。11月にはタイに戻り、そろばんを通して、たくさんの人たちとの交流を持ちたいと思っています。

コーンケーン市内

※コーンケーン市内

小学校での授業風景

※小学校での授業風景

中国南通市で世界珠算暗算連合会第二期会員大会開催 

世界珠算暗算連合会第二期会員大会・
第1回理事会・常務理事会
 中国南通市で開催

  第二期常務理事・理事の選出等協議

 平成17年10月29・30日の2日間、中国南通市の珠算博物館で世界珠算暗算連合会第二期会員大会、第1回理事会・常務理事会が開かれた。
 会議には中国・韓国・台湾・香港・マレーシア・シンガポール・トンガ・アメリカ・ブルネイ・日本の代表が顔を揃え、(社)全国珠算教育連盟から賀藤理事長、竹口事務局長の2名が会議に臨んだ。
 会議では、第一期常務理事会の事業報告・財務報告、学術交流会など各代表から熱心な意見が交わされた。また、第二期の常務理事・理事の選出や次期理事会の活動などについて話し合われ、第2回世界珠算暗算競技大会は2007年(平成19年)に香港で開催されることなどが採択された。

世界珠算暗算連合会

※世界珠算暗算連合会

富士見市文化祭でそろばんPR 

各地の話題・埼玉
 富士見市文化祭でそろばんPR

 平成17年11月3日から20日まで富士見市民文化会館(きらり☆ふじみ)において開催された富士見市民文化祭でそろばんPRがなされた。期間中は同市在住の池田つね子氏(埼玉県支部)所蔵のそろばんが展示され、来館者の関心を集めた。
 池田氏が長期にわたり精力的に収集した珍しいそろばんの数々を20年ほど前、川越市の丸広デパート産業祭で披露したのを皮切りに、熊谷アズ会館、熊谷八木橋デパート、国民珠算競技会、埼玉博覧会場等々、広く一般の人々に披露された。3年前から「富士見市そろばん交流会」(8教室が加盟)が、この市民文化祭にイベント参画し、膨大な「池田コレクション」の中から毎年展示品を厳選して実施されている。
 今回の展示のテーマは平成17年8月17日から26日にかけて見学したという「中国四大算盤博物館」。(内容は下記に掲載)
 見学した栗原保枝氏(埼玉県支部広報部長)によると、「内容には驚きのもので、特に私が目を引いたのは南通珠算博物館で、建物・内容ともに世界一の珠算博物館が2004年に開館したという事実であった」と感嘆しきりであった様子を報告している。
 なお、当日は会場に百ます計算のコーナーも用意され、挑戦した人の記録を年代順に掲示して、訪れた人をいっそう楽しませていた。

池田つね子先生のそろばん展示会①

※池田つね子先生のそろばん展示会①

池田つね子先生のそろばん展示会②

※池田つね子先生のそろばん展示会②

中国四大算盤博物館(開館年代順)

程大位珠算博物館(1986年9月18日開館) 
 重要国家文化財に指定。広さ1000平方メートル。
 *程大位(1533~1608) 明代の傑出的な数学者。
  著書に「算法統宗」、「算法算要」

国華珠算博物館 (1993年11月8日開館)
 広さ3300平方メートル。
 *大算盤の展示がある。
  (長さ)6メートル52センチ (高さ)1メートル68センチ 
  (重さ)1,008キログラム 
  (1つの玉)14センチで、重さ2.5キログラム

普商渠家珠算博物館(2001年5月4日開館)
 建物は国家文化財指定区の中にある。広さ300平方メートル。
 *館長が20年間収集した品1,000点以上。
  一番長い6メートル(227桁)から5ミリの6桁、天2地5の金のそろばん等、
  清代以前からの貴重な珍品が多数。

南通珠算博物館(2004年12月開館)
 *広さは土地30ヘクタール。建物6000平方メートル。
  近代建築様式で、建物、内容ともに世界一の博物館。
  中国珠算協会と南通市、人民政府共同建物研修施設、宿泊施設も整っており、
  珠算の研究・開発の拠点となっている。

「やる気、元気」で次の時代へ 支部創立50周年記念式典 

各地の話題・新潟
 「やる気、元気」で次の時代へ
  支部創立50周年記念式典


 平成17年9月11日、全珠連新潟県支部創立50周年記念式典・祝賀会が新潟市の岩室温泉ホテル富士屋において来賓・会員合わせて80名が出席し、盛大に挙行された。
 式典では、開会の言葉の後、珠算教育に生涯を捧げた物故会員への黙祷、半間清支部長の式辞があり、賀藤榮治理事長、田中久作本部顧問の挨拶と続いた。表彰では、支部の発展に尽力した各位に感謝状が贈られ、式典が終了した。特に、賀藤理事長から珠算界のこれからの指針を示す前向きな力強い言葉が出席者に伝えられ、会員一同、やる気と元気をもらい、意を強くした。
 なお、会場は県内屈指の名湯ということから、ゆっくり温泉を楽しみ、その後、寛いだ浴衣姿での祝賀会へと移り、大いに親睦を深め合った。

新潟・50周年記念式典

※新潟・50周年記念式典

歴代 「そろばん大使」 大村市長と懇談 

各地の話題・長崎
 歴代 「そろばん大使」 大村市長と懇談

 平成17年8月29日、歴代の「そろばん大使」(小・中・高校生そろばん訪米使節団参加者)と松本崇大村市長との懇談会が催された。
 これは、全珠連が過去20回、毎年8月に実施してきた小・中・高校生そろばん訪米使節団に長崎県から多数の児童が参加し、国際交流・文化親善を担ったこと、特に大村地区から13名が参加している事実が高く評価され、直接、市長から「そろばん大使」たちの話を聞きたい、との意向が示されて、実施の運びとなったもの。
 当日は、使節団の時に着用した記念のTシャツ姿で市長室を訪ね、松本市長、西村教育長、永石市議と約30分間、和やかに懇談が行われた。
 市長からは矢継ぎ早に次のような質問が出され、そろばん大使の労がねぎらわれた。

 Q.出発前に想像していたアメリカと訪米後のアメリカについて
 Q.アメリカの子どもと日本の子どもの違いについて,
 Q.アメリカの学校と日本の学校の違いについて
 Q.一番思い出に残ったことについて
 Q.アメリカの子どもたちにうまくそろばんの指導ができましたか?
 
 最後に、市長を交えての記念撮影に収まり、歴代の「そろばん大使」たちは楽しかったアメリカでのそれぞれの思い出を新たにし、「次なる自分への旅」へ向かって精進することを市長の前で誓い合った。

松本市長さん(後列中央)と記念撮影におさまる「そろばん大使」達

※松本市長さん(後列中央)と記念撮影におさまる「そろばん大使」達

通信大会トピックス 

青森
小4以下の部・中学校の部での日本一 
 三村申吾県知事に報告


 大会団体総合競技で見事1位に輝いた三沢市立上久保小学校(小4以下の部)、三沢第五中学校(中学校の部)の生徒6名が斎藤隆支部長、選手を指導した斎藤拓哉氏引率のもと、平成17年11月30日県庁を訪れ、午後1時から三村申吾県知事に祝勝報告を行った。
 知事は早速電卓を取り出して、暗算の問題を出題し、突然のパフォーマンスに生徒たちも戸惑いながらも全員正解。緊張もほぐれ,和やかな雰囲気で会話も弾んだ。知事からは「どの分野でも一番になるのは至難の技。これを自信として、更なる夢に向かって頑張ってください」と励ましの言葉が送られた。
 懇談は20分近くに及び、知事の音頭によってりんごジュースで乾杯が行われ、訪問した生徒たちも緊張の中にも感激、輝くトロフィーと、文部科学大臣奨励賞状を手に知事との記念撮影に笑顔で収まっていた。

(訪問した生徒)

上久保小学校チーム
  小笠原 駿くん(3年) 榊  歩夢くん(4年) 工藤 駿哉くん(4年) 

三沢第五中学校
  吉田 早織さん(2年) 小渡 堅太くん(2年) 嶋田真亜子さん(3年)

青森・三村知事に日本一の報告

※青森・三村知事に日本一の報告

栃木
優秀選手、FM栃木に出演

 11月3日、平成17年度全日本通信珠算競技大会(栃木大会)で優秀な成績を収めた選手たちが、宇都宮のFMとちぎ放送局に招かれ、ゲスト出演、そろばんのPRに一役買った。
 選手たちは少々緊張しながらも、インタビューの質問にハキハキと返答し、日頃のそろばん学習の様子や大会での成果を熱く語った。

平成17年度全日本通信珠算競技大会 

平成17年度全日本通信珠算競技大会

全国一斉に実施
1,649団体 個人1万1,638名が挑戦


 平成17年度全日本通信珠算競技大会は平成17年10月16日、全国136会場で実施された。(社団法人全国珠算教育連盟主催、文部科学省後援)
 大会には1,649の団体と1万1,638名の選手が参加,小学校4年生以下・小学校・中学校・高等学校・一般の部門に別れ、団体総合・個人総合の全国一をめざして共通問題によって技を競い合った。
 今大会では個人総合競技のうち、小学校・中学校・高等学校・一般の各部門において最高得点者が複数ため、決勝問題によって1位が決まる高レベルの結果となった。
 以下、大阪・香川各会場のもようと通信大会に関するトピックス。

大阪府会場

 大阪府大会は守口市立教育文化会館で開催された。定刻の午前9時30分から開会式が始まり、山口支部長が賀藤理事長のメッセージを代読した。
 参加選手は小学校4年生以下が34名、小学校の部40名、中学校の部29名、高等学校・一般の部24名の合計127名が熱戦を繰り広げた。
 成績結果では、高等学校の部で新名哲也選手が連続満点優勝を成し遂げた。また、大阪大学が団体優勝を果たし、小・中学生から熱いまなざしが注がれていた。

香川県会場

 香川県大会は宇多津町の「ユープラザうたづ」において、79名が参加して行われた。競技に先立ち、全員で「練習の成果を発揮して、正々堂々と競技します」と宣誓が行われ、部門別に分かれて競技が開始された。

大阪会場から

※大阪会場から